Sweets Weekly

英字新聞風な紙ナプキンのこと。

手作りお菓子をいただいた。
手作りにもお菓子にも特にこだわりはないので、普通においしくいただいた。
で、文字があったら読んじゃう病なので、包み紙が気になった。

外国の新聞風なレイアウト。
タイトルは「International Sweets Weekly」。
ほう。
右手には、「Wed of a week」。
ほほう。
「毎週水曜発行の、国境を超えて配布されている、お菓子のニュース」というようなことだろう。
難はあるけど、まぁ、わかるよ。

…と思ったら、説明が書いてあった。
“A sweets weekly is put on the market on Wednesday every week.”
んむむ、難が際立ってきたな。
でも、まぁ、わかるよ。
“Please give me a sweets weekly by all means pleasing.”
んぬぬ、これは無理だ。わからない。

“紙面”は一貫してこんな感じ。
見出しは「ふむ、微妙だけど、まぁわかる」で、本文の出だしは「まだわかる」で、最終的に「わからない」になる。
ちなみに単語レベルでのスペルミスは見当たらず、文法も基本的なことはできている。
KECの次元別で言うところの1次元はまずまず、2次元はそこそこで、3次元以降がまずいことになっている。

検索してみると、どうやらこれは春バージョンで、他に夏の「フルーツバージョン」があるらしい。
バージョン違いの英語も同様に、「んぬぬ」な出来栄え。

内容としてここまでではないけれど、現在お手伝いしている組織で使われている英語風文章にも似たような傾向がある。
出だしは悪くないんだけど、余計なことをいっぱいくっつけて冗長になり、書き手も読み手もだんだん迷子になる。

この傾向は、なんなんだろうなぁ。
日本の学校英語のどこかに答えがあるのは間違いないだろう。
日本人の心配性とも関係があるだろう。
現代日本語の言葉を重ねに重ねるクセ、語数の多さ、文字だらけのカルチャーも影響しているだろう。

これらの「んぬぬ」な英語風文章の書き手が、うちの受講生だったらどうしようかしら。
まずは「英語」というものをどう捉えているか、じっくり聞くかな。
次は、日本語を使って、語数を限界まで減らしてメッセージを濃縮する練習。
それから、英語を読んで、書いて、だな。

でも、まあ心配無用だな。
このタイプの書き手は、自分の英語に自信があるから。
高いお金を払って、忙しい生活の中から時間をつくって、わざわざ英語を学び直す必要がない。
大胆なのも悪くないしね。

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