英語100技能説

英語に関わる技能は、いくつあるのか考えてみる。

一般的には、みなさんよくご存じのとおり、4技能。
「話す」「聞く」「読む」「書く」。
これに「対話」や「文化」を加えたり(参照)、「話す」を2つに分けたりして(参照)、計5~6技能と数えている人もいるらしい。

そんなわけないよねぇ。
実際にいくつかなのかは知らないけど、ま、ひとまず「もっと多いぜ」ってことを強調すべく、思い切って「100技能」を打ち立ててみよう。

たとえば、「話す」。
うちの受講生が体験セッションで「英語を話すのが苦手で…」と言うとする。
その「話す」とはどういうことか聞いてみると、「アメリカに住んでいて、英語しか話さないネイティブ話者との会話が厳しい」だったり、「日本に住んでいるインド人と、うまく話せない」だったり。
あるいは、「一対一の会話はいいけど、ディスカッションで発言できない」だったり、「会議はいいけど、仲間うちの雑談がツライ」だったり、「そもそも、何を話題にすればいいのか…」だったり。
かと思えば、「プレゼンテーションで頭が真っ白になる」「発表はなんとかなるけど、その後の質疑応答が…」「質疑まではともかく、その後のパーティーが…」。
さらに、「対面はいいけど、電話だと…」「若い学生相手の場合、どうすれば…」「患者さんとのカウンセリングで…」など、場面や専門性も絡んでくる。

「話すのが苦手」の一部には、「発音が悪くて…」が含まれていることもある。
その「発音」は、口の動かし方など、いわゆる articulatory phonetics 系のことなのか、語の強勢などのことなのか、文レベルのリズムのことなのか、流暢さのことなのか。

ぜーんぶ、別の問題なんだよ。
そう考えると、“1技能” が簡単に10倍、20倍に増えるじゃん。
100技能も夢じゃない。

数字ってのは影響力があるからさ。
4とか5だと、どことなく賢そうで本当っぽいから、疑われにくいんだと思う。
「英語100技能」となると、いかにもアホっぽくて、笑い飛ばしてもらえそうじゃん。
そして、それぞれの“技能”が他の“技能”と切っても切れない関係にあることに気づいてもらえそうじゃん。

最近気になっているのは、発音矯正や音読、シャドーイングなどのトレーニングをしっかり積んだ結果、問題がこじれて英語学習に行き詰まっている学習者たち。
身体でいうなら、ある特定の筋肉だけがモリモリについちゃって、かえって体を動かすときに支障をきたしているような状態。
捻挫を筋肉でくるんで無理やり動かしている…って、そんなことが実際にあるのかどうか、今度プロのトレーナーに聞いてみよっと。

自己流でケガするのも、いいかげんな健康法を信じて健康を害するのも、つまりは真面目ながんばり屋さんの努力が裏目に出ちゃってるわけで。
せつないなぁ。

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