ケータイ

満を持して、母がいよいよ携帯電話デビュー。

「そんなの持ってたら、心配が増える」と、ずっと携帯電話を拒んできた母が、このたびとうとう持つことを決意。
で、気が変わらないうちにとっとと契約を済ませた。

使い勝手はスマホの方がよさそうだけど、すでに使いこなしているiPad と混同するとかえってややこしいことになりそうなので、あえてガラケーを選択して「通話とショートメール専用機」に、iPad はこれまでどおり「メール、スカイプ、グーグル(レシピや経路の検索)、写真(撮影、メール添付)など、いろいろ用機」と使い分けることにした。

持ち始めて10日ほど。
本人は「全然ダメだわぁ」と言っているが、なかなかどうして、上達が早い。
そりゃあ時々は、途中書きのメールが突然“消えた”(実は下書き保存)とか、かかってきた電話を“切っちゃった”(実は保留)とかで慌てることもあるが、大きな失敗はない。
ショートメールの送受信、履歴や未読の確認、電話をかける・受けるに限っては、そこそこスムーズにできるようになった。
主なメール相手である父も「私のときより数段飲み込みが早いですね」と言っている。
ちなみに父は、もう10年以上ケータイを持ち、私とショートメールをしてきているので、母に対してやや先輩ぶっているのだ。

出先からの連絡というそもそもの目的はもちろんだけど、それとは別に、父と母との間で「文字によるオンラインコミュニケーション」が始まったことが微笑ましい。
うちの両親はたぶん日本の夫婦の平均からしたらかなりよく話しあう方だけど、そのコミュニケーションがほぼすべて対面だったことに改めて感心する。
「数十年間もっぱらリアルで、だんだんバーチャル」という人間関係がうまれることは、今後ありえないんだよなぁ。

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