イベントQ&A #2: 日本と外国

日本時間 5/20におこなったイベントのおまけ的Q&Aの、まとめと解説 その2。

インタビューのゲストは、そういえば外国在住経験者ばかり。
別にそうじゃなくてもいいんだけど、私の知り合いで英語を使っている人となると、どうしてもそういう偏りが出ちゃうんだな。
ふと気になって検索したら、「純ジャパ」という言葉には「外国語が身につくほどの海外での生活経験がない」(参照)「主に英語を流暢に操れない」(参照)という意味が。
あら、そうなの?
海外経験なしで英語学習がうまくいっていて、インタビューゲストにふさわしい人がいたら、それはそれでおもしろい回になりそうなんだけど。

イベント会場に入ってきたら、参加者には「大広間」で軽く自己紹介をしてもらうようにしていた。
そこに書き入れられた情報だけに限っても、参加者は日本の他、アジア、アメリカ、ヨーロッパからログインしていた。
「現在は日本にいるけれど、以前は国外に住んでいた」という人たちもいたし、もちろん、「純ジャパ」らしき人たちも。

というわけで、参加者たちは自分と同じくらいか、自分より豊富な海外在住経験をもつゲストたちが、日本をどう見ているか、外国でどうしているか、あるいは日本へ帰国した後どうなのか、聞きたかったみたい。

イベントQ&A #2: 日本と外国

今回も私の外れ値ぶりは健在。
でも#1よりは回答が多様なので、比較的まぎれられてるかな。

日本で暮らすことついての質問が2問(1&4)。
全体的に「日本は窮屈」と感じている人が多いっぽい。
ふーむ。そうだったのか。
身内に手厳しいということがそもそも日本的なので、額面どおり受け取ってよいのやら、どうなのやら。

「わりとバラけたな」というのは5かな。
こういうぼんやりした質問は、このQ&Aのように一方通行の場には向かないので答えにくかったかもしれないけど、そこはさすがのゲストたち。
「がんばって伝えれば必ず伝わる派」と、「伝わらないときはしょうがない派」が、それぞれに具体的な方法を教えてくれている。
お世話になりました。

ゲストたちは、おそらくは自分の状況を踏まえて、「質問者には当該の『言語、文化背景』についてじゅうぶんな知識と経験があり、それにもかかわらずまだ伝わらない」と想定して答えている。
が、そうとは限らないわけで。
ふふふ。

この手のポイントが見えにくい質問は、往々にして、質問者本人が何を聞きたいのかわかっていない。
たとえばセッションなど対話の場で質問の背景や意図を特定しながらポイントを絞る手助けをしてあげると、本人が本当に聞きたいことに近づける。
そうやってたどり着いた「聞きたいこと」は、もとの質問からかけ離れたものになることが多い。
そのプロセスを経ず、本人の意図からズレた質問に対してまともに回答しても、質問者には響かない。

逆に3などは、質問者自身が自分の聞きたいことをよく掘り下げ、濃縮して、回答者を困らせない質問に仕上げることができている。
その結果、ゲストたちがそれぞれに我が身を振り返り、想いを語り、それが回答として集まることによって深みを増す、というようなことが起きた。

質問にも「自立型」と「依存型」、あるいは「独話型」と「対話型」があるってことかな。

つづく。

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