いわゆる「星いくつ」みたいなレビューのこと。
コーチングの受講生や卒業生に、「もっとアピールすればいいのに」と言われる。
クチコミや成功体験をウェブサイトに載せたり、Facebookの「星評価」機能をオンにしたり、すぐにでも始められそうなことを例として勧められる。
うーん、まぁね。
どうなんでしょう。
サイトを作るときに推されたので、いちおう、しぶしぶ、「事例」や「声」を置いた。
最初はこれもなかったんだよ。
何をどう置いたって、「本当かなぁ」と思うのは同じだし、やりすぎて胡散臭くなるのは絶対イヤだし。
うちはレストランじゃないんでね。
大人が英語を学ぶって、まぁあっけらかんとしたタイプの学習者もいるにはいるけど、特にうちのようなサービスを使って自己と向き合って真剣に学んでいる人の場合、あんまり軽々しく「ここで学びました!」とか言うもんじゃないじゃない。
学習は常に揺れ動いて、振り返ったときに「成長したなぁ」と同時に「まだまだだなぁ」と思ったりするものなんだから、その途中のどこかのガッツポーズや特大のスマイルがネット上に出回るのって、なんかちょっと違うじゃない。
そういうところに無頓着なのって、なんというか、学ぶことや学習者に対して失礼な気がするのよね。
“人気の英会話屋さん”なら、他にいっぱいあるんだしね。
それに、世の中には「星5つをゲットするテクニック」みたいなのもあるようで、そうなってくると星って何なの?って思っちゃうし。
要するにマーケティングとかコンサルティングとか、そっち系の道具でしょう?
うちは「星」に集まるタイプの人たちとはご縁がなさそうなんだよね。
ま、お商売的にはダメダメで、見てて歯がゆいんでしょうな。
「これだから教育の人はお花畑で困る」なのかもね。
かくいう受講生や卒業生たちは、そういう「星」もないところへ来てくれたわけだし。
「星」じゃない何かを読み取り、感じ取って、あんまり怖がらずにドアをノックする。
それ自体がもう、自分の学習に責任を持ち、自分の頭で考え、行動することの意義なわけで。
そういうの、大事にしたいじゃない。
とはいえ、心配性や二の足のことも、知らないわけじゃない。
むしろ気にはなってるのよ。
なにより、実際にコーチングを受けた人たちが「もっとアピールすればいいのに」と言ってくれるのはありがたいし、その助言は信用した方がいいんだろうと思う。
でもねぇ。
うーん。