久しぶりに母国へ帰ってきた人が、うっかりやってしまいがちなこと。
親しくしている友人夫婦から、「年末年始、立て続けに罰金沙汰に巻き込まれた」という話を聞いた。
ふたりは9年間外国で暮らし、去年夏にアメリカへ完全帰国。
海外在住の間もたまに一時帰国してレンタカーを運転したりはしていたが、夏以降は久々のマイカー生活に戻った。
「クリスマスに訪ねてくることになっていた友人からの電話を待っていたんだけど、ネイルサロンに行く時間になって出かけたところ…」という出だしで、もう内容がわかった。
運転中の携帯電話に対して、ニューヨーク州の法律は最近めちゃめちゃ厳しくなっている。(参照)
私なんて、触ってもいないのに警察に止められたもんね。(参照)
ご主人の方は、何の前触れもなく、信号無視の画像と罰金の請求書が届いたそうだ。
信号に取り付けられた、自動的に撮影するカメラ。(参照)
確かに、あれも最近増えたよね。
気の毒だけど、良いレッスンだったと思って、以後気をつけるより他にしょうがない。
それで思ったんだけど、こういう“ウラシマ”の未然防止は難しいね。
今回のことも、私は最近の街の様子を知っていたんだから、先回りして彼らが帰国した時点で教えてあげればよかったのだけど、思いつかなかった。
自分だって、日本では「地デジ」(参照)や「アナ雪」(参照)や「シルバーウィーク」(参照)などなど、さんざんやらかしてるくせに、気づいてあげられなかった。
自分がやっちまったときには「言ってよぉぉ」なんて周りを責めるようなことをしてたけど、ありゃ無理なんだな。
言われてみれば知らなくて当然なんだけど、言われてみないと知らないことに気づかない。
私の当然/日常/常識は、誰かの意外/特別/非常識。
わかってないわけじゃないんだけど、いつでも気をつけていられるもんでもないんだなぁ。