最近見かけた、ある模試の問題をちょっとアレンジ。
A: Excuse me. Is there a hotel near here?
B: Yes, there’s one called the Hotel X.
A: Can I walk there?
B: Yes, but how about using a bus?
A: OK. Thank you for your advice. Could you possibly tell me the way to the nearest bus stop?
B: Sure. Go straight down this street and turn right.
A: Thank you very much.
B: No problem.
問. Aが会話の途中で下線部のように口調を変えた理由は何か。想像して書け。
これに限らず、受験英語の会話文では、「じ、人格どうした?」ということがよく起きる。
わけもなくクセの強い人がちょいちょい登場する。
ま、そういうところに無頓着なまま言語の学習を進めているということなんだろうけどさ。
使う予定のない外国語を、試験で点数をつけるためにやるんだから、別にいいってことなのかな。
みんな忙しいから、会話が人間関係に及ぼす影響とか、言葉づかいを通じて判断されることとか、構ってる場合じゃないのかな。
教室で会話の練習をするときに使う文と、この「会話文」の類って関係してるのかな。
してないのかな。
この手の訓練に慣れすぎると、「英語って、人間の使う言語なんだよ」ということをうっかり忘れちゃいそう。
自分たちの育てた学習者がいずれ外国人と会話して、ドン引きされたり、怪しまれたり、誤解されたりするの、イヤじゃないのかなぁ。
ちなみにこのアレンジ問題の解答例は、「Bが怖い人だと気づいた」とかかしらね。