信号待ちで車窓から外に目をやると、目がテンになるような“英語”が。
どうやら不動産屋さんらしい。
チェーン店なのかしら。
日本語に英語由来の語を組み合わせて、高級感を売りにしてるのか、ウケを狙っているのか、意外とどっちでもないのかわからない社名。
それだけでもうただならぬ言語センスがにじみ出てるけど、まぁ、それはいいとして。
入口の屋根部分に、でっかく3行。
Based life
New entrance to school
Transfer
“New entrance to school”はわかる。
すぐ近くに大学があるからね。
「大学1年生の、はじめての一人暮らし」ぐらいのことでしょう。
“Transfer”もわかる。
すぐ近くに大学があるからって、「編入」や「転校」だと思うと思った?
ふっふっふ。
ナメてもらっちゃ困ります。
こう見えても私はこの手の“英語”歴が長いのよ。
これは「転勤」か「引越し」でしょう。
…と、3つのうち2つはドヤ顔で楽々クリア。
が、1つめが難しい。
“Based life”。
べいすと・らいふ。
“life”の方は、不動産屋さんなんだから、きっと「生活、暮らし」よねぇ。
ベイスな生活?
なんだかあんまりよろしくない生活を思い浮かべてしまうけど(参照)、それは絶対に違う。
このいたって平和な、なんなら住む場所として憧れられたりすることの多い街で、善良な不動産屋さんが堂々と看板に掲げるような「生活」。
しかも、「新入学」や「転勤・引越し」と3点セットになるような「生活」。
信号が変わるまでの短い時間で解けるとはとても思えないので、写真に残し、持ち帰りの宿題とする。
あとで写真を見て、不動産屋さんの向かいに英会話学校があることに気づいた。
英会話学校に通う人たちは、この難題に取り組み、すでに解にたどり着いているのだろうか。
で、じっくり考えて出した私の答え。
①正しくは”Best life”で、「最高の生活」のこと。
②“どこどこ-based”から”based”を「拠点」と解釈して、「地元に根ざした生活」。
③②からの連想で、「腰を据える」→「落ち着いた生活」。
うーむ。
お稽古並みに頭を使ったよ。
ご指南、お願いいたします。