優秀

優秀な人に認められる、ということについて。

無理解や理不尽や差別や誹謗中傷を軽やかにかいくぐってきた人が、それらを全然気にしなかった理由をこう説明していた。
「優秀な人たちの支持を得ていたから。」

優秀な人は世の中の少数派である。
多数決では勝ち目がない。
時代に先んじているので、あとで時代が追いつくことはよくあるが、たいていの場合、同時代の多数派とは反りが合わない。

優秀な人たちと出会うということは、優秀な人たちが何に関心を持ち、どこへ行けば会えるのか知っているということである。
優秀な人たちと付き合うということは、優秀な人たちに敬意を払い、彼らと実のある話をし、価値観をすりあわせ、良好な関係を築くことができるということである。
優秀な人たちから支持を得るということは、優秀な人たちに認められ、期待され、それを裏切ることなく精進し、挑戦を続け、己を律することができるということである。

優秀な人たちは、自らの時間や労力のかけどころをよく知っている。
自分に甘い人間を見抜き、本物を見極め、自分がこれと認めたものには惜しみなく情熱を傾ける。
ときに厳しく、ときに優しく、愛情を備えながらも、容赦なく取捨選択する人たちである。
優秀な人たちにお墨付きをもらい、それを保ち、更新し続けるということは、簡単ではないが報いは大きく、生涯にわたって効果を発揮する。

「自分は、優秀な人たちに支持されている。」
そのことを自覚し、それに感謝することができるなら、諸々の雑音など気になるはずがない。
くだらないことに翻弄されたり、揺れ動いたりするはずがない。
雑音に一喜一憂したり、意味のないことに振り回されているような人を、優秀な人たちは支持しないから。

そういうことなんだろうね。

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