はじめての日本

この夏、初めて日本へ行ってきた友人Kにインタビュー。
「日本はどうだった?」

Kから「日本で学会に出席する」と聞いたのは今年1月。
以来、ホテルや交通や観光スポットなどについて情報を提供していた。
出発直前になって、日本の後で行くはずだった中国で洪水が起き、5日間だったはずの日本滞在が2週間に延びた。

で、どうだった?

Kは何か宣言するように姿勢を正し、声を抑えて一息に言った。
「素晴らしかった。日本、最高。帰ってきたくなかった。また絶対行く。」
そこから興奮気味に、具体的に何がどう素晴らしかったか聞かせてくれた。

まずは、トイレ。
あぁ、定番だね。
あり得ないほどピカピカで明るくて清潔で、シャワーや音消しのボタンがいろいろ付いてる、アレでしょ?
…と思いきや、
「いや、それは他の人からも聞いてたし、まぁすごいはすごいけど、私が一番感動したのは個室の中にあるベビーチェア!」
ほー。
今回、小さな子を連れての旅となったKは、同じく子育て中のYに向かって、「個室のね、角にこう、小さい椅子があって、座らせておけるんだよ。すごくない?」と熱く語る。

「それにね、女性用トイレにも男性用の便器があるんだよ!」
あぁ、子ども用ね、と反応したら「え、あ、そうなの?」。
トランスジェンダー用だと思って、「やっぱり日本は進んでる」と感心していたそうだ。
うーむ、なるほど。どうかな。たぶん違うよ。

子どもネタの感動ポイントは、デパートなどでの遊びスペースの充実っぷりにも。
保育士がいてくれるので、親は親同士でおしゃべりしたりしていられるし、有料サービスを利用すれば、預けて買い物にも行けるとか。
「あれは最高のアイディア。アメリカにもあればいいのに。お店だって売上伸びるんだし、やればいいのに」と力説していた。
どうだろね。いろんな規則がありそうだよね。

あとは、食べ物。
どこで何を食べても、信じられないぐらいおいしかった。
「特にハマったのは…」(私の方をクイッと見て)「“ミスタードーナツ”って名前のお店、知ってる?」
あまりの気迫にややたじろぎつつ、「あ、あぁ、知ってるよ」と答える。
Yが「何それ?」と聞いたので、私が「まぁDunkin’ Donutsみたいなもんだよ」と答えると、Kはややかぶせ気味に「いや!見た目は似てるけど、全然違う!」。
「もうね、あの、名前は忘れちゃったんだけど、これくらいの小さいボールが輪っかにしてあるドーナツがあってね。それがこっちのドーナツと全然違って、パサパサしてなくてもっちりしてて、甘すぎなくてちょうどよくて、もうすっごくおいしいの。お店を見つけるたびに買って、私も子どもも大好きになって、ほとんど毎日食べてた。」
ほー。

気候は大丈夫だった?暑かったでしょう?
「まぁ暑かったけど、外は大丈夫だった。ただね、建物とか電車の中の冷房がすごく弱いよね。あれはちょっと困った。」
あぁ、確かに。
たぶん震災以降の電力節約でそうなったんじゃないかな。
私も帰国するとアメリカとの違いを痛感するんだけど、喉元過ぎると忘れちゃうから、事前に伝え損ねてたね。ごめんごめん。
「いや、それで気づいたんだけど、日本の人たちは薄着だよね」
え?そう?
「みんな生地が薄い服を着てると思った。アメリカだとこういう分厚いコットンとかじゃん?日本の女性は(私の袖をつまんで)こういう薄い、サラッとした生地の服を着てる」
へー。
よく見てんねぇ。

「あ、これ聞きたかったんだ。ねぇ、タクシーの運転手はなんで全員おじいちゃんなの?」
おぉ?
「全員じゃないかもしれないけど、おじいちゃんが多いでしょ。若くても50代ぐらい。女性の運転手は1人も見なかった。」
んー、その観察はかなり雑だと思うけど、でも確かに、たとえばNYCのタクシー運転手と比べて考えると、平均年齢は確実に高そう。
あとで調べたら、運転手の平均年齢は、NYC (2014)「46-7歳」(参照)に対して、日本 (2010)「56.8歳」(参照)。
ほほー。

何はともあれ、楽しんでもらえたようでよかったよかった。

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