ある雑誌の名前がダジャレ的に英語に訳されて話題になっているらしい。
元の日本語の漢字を分解してそれぞれの意味を英語に変える、というのは珍しくない手法である。
有名どころではブリヂストンの石橋さん。
日本の街を歩いていると、マンション名などから大家さんの苗字を推測できるものがよくある。
アイランドビレッジから島村さん、とか、ウェザーフィールドから天野さん、とか。
いま話題になっている“英訳”も同じ手法で作られたものだが、問題はその雑誌名がそもそも略語であること。
ま、言葉遊びだから、いいんだけどさ。
略す前の意味を知っていれば、“英訳”としては『リテラチャー・クロニクル』とか、そんな感じになったんだろうなぁ。
もし“英訳”がこれだったら、多少は世間の反応に影響したかな。
感じ悪くてさらに嫌われたかな。
ちなみに私周辺の、英語を普通に使って生活や仕事をしている日本人たちは、このダジャレ的“英訳”に対し、特に何の反応もない様子。
もちろん英語としてのダサさは感じるけど、日本人の英語のことを知っていて、今に始まったことじゃなくて、いかにも日本的な発想だと思うから、別に驚かない。
このくらい突き抜けていると、もう気持ち悪くはなくて、ダサかわいい、ってことになるのかな。
感覚って不思議。
とはいえ、英語を使える日本人がこうした“英訳”を自らやるかと言われると、それはさすがに恥ずかしすぎてできないんじゃないかと思う。
日本語学習者は喜んでやりたがりそうだけど、日本人英語学習者は上級者ほど嫌がりそう。
そういえば今回の“英訳”の発案者は家族に英語母語話者がいるので、日本語学習者的センスに馴染みがある可能性が高い。
英語もそんなには得意じゃないのかもしれない。
そう考えると、日本全体としては、今くらいの英語力がいちばん楽しくていいのかもなぁ。
今後もし英語教育が大成功して、みんなの英語力が飛躍的に伸びたりすると、こういう言葉遊びは消えてしまうからなぁ。
なーんてね。