日本の英語

日本で見かけた英語のこと。

久しぶりに日本の英語を観察して、鉄道系、特に新幹線まわりの英語がずいぶん上手になったように感じた。
高級ホテルはあいかわらずの安定感。

どこへ行ってもアジア人の観光客を大勢見かけた。
印象的だったのは、彼らが何のためらいもなく英語で話しかけてくること。
まさか私が一時帰国中だと見破って、選択的に話しかけてきているわけではないだろう。
あの様子だと、咄嗟に外国人から英語で話しかけられても、普通に答えられる日本人が増えているのかもしれない。

もちろん、「ま、まぁね」という英語の方が多いけど、全体的には少しずつ上達しているのかもね。
2020年までに何とかしようとしてるのかな。
なんといっても真面目で勤勉な国民だからね。
ない話じゃないよ。

この調子だと、日本の街の看板や商品のラベルに見られる一見英語っぽい微妙な文字列は一掃されて、数年後にはすっかり英語に変わるのかもしれない。
初速はやたら遅いけど、変化が50%近くまで来ると一気に大多数にまで達する、という日本によくあるプロセスが、いよいよ英語についても働くか。
Japanglish、絶滅の危機…となるかしら。
ま、きっとそう単純には行かないだろうけど。

言語的なミックスという意味では、一般的な日本人が外国人の日本語を聞く機会が格段に増えている。
コンビニの店員さんとかね。
アメリカ総領事館に電話したら、自動音声からして中国語母語話者の日本語だった。
収録なんだし、音声案内のクオリティ、つまりサービスとして疑問は残るが、そこはお役所。
その後に登場するオペレータが中国語母語話者だから、最初から慣れさせておく、という目的があるのかもしれない。

いずれにしても、外国人の日本語を日常的に見聞きすることは、日本人の言語学習における完璧主義の緩和に一役買うことになるだろうと思う。
良い傾向。

そう考えると、空港や航空会社の英語がなぜあれほど頑なに、長いこと上達しないのか、不思議になってくる。
どんな秘密があるんだろう。
国内線のカウンターとか機内アナウンスとか、見事だよね。
環境的にも資源的にも、素質の面でも動機としても、条件は揃っているはずなのに。
英語上達に対する強力な抵抗でもあるのだろうか。

たとえば国際線のゲート前で買った商品も、こんな感じ。

It’s delicious water even if it is not cold.
Mineral Water, Oxygen
Narita International Airport Original Brand

ま、ま、ま。
日本の風情を存分に感じてもらえるように、あえてこうしているのかもしれないね。
「あぁ、日本に来たな」って感じがするもんね。
あえて頑張ってる感を出したいんだよね。
伝わってくるよ。

ふと、もし世界中の英語がこんな感じだったら、日本語への翻訳はラクチンだなぁと思った。
そうか。
英語・日本語間の自動翻訳を開発しようとする人って、こういうタイプの言語の使い手なのかもしれない。

ま、ま、ま。
とりあえずはそこまででも、いっか。
いったん全体をそこまで持っていって、その先は人それぞれというやり方もアリっちゃあアリ。
効率より丁寧さが大事な日本らしいかも。

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