What To Do If You’re Stopped By The Police

ニューヨークで警察に止められたときの心得。

このブログにも繰り返し書いているが、アメリカではサービス提供者に力がある。
お店と客なら、お店の方が“エライ”。
なぜなら客の要求に応えて何かをしてくれるから。
客が何を言おうと、お金を出そうと、圧力をかけようと、そこに絶対的な権力はない。
客の要求が通るかどうかはお店次第。
お店の基準に合わない、お店の機嫌を損ねる、お店が乗り気でない、お店にやる気がない、など理由はともかく、お店側が拒絶すれば、客の要求は通らない。

私はこれについて、現代日本の文化や日本的考え方は正反対だと思っている。
日本では、お店と客なら、客の方が“エライ”。
「こっちはカネ払ってんだぞ」と言う客の要求に、お店が可能な限りの低姿勢を貫いて全力で応える。
「客に向かってなんだその態度は」と客が強く出れば、お店は平謝りに謝って、後日菓子折りでも持って客を訪ね、客のご機嫌が直ってまたごひいきにしてもらえるよう努力する。

どっちがいいとか悪いとかじゃなくてね。
違いがあるってこと。

アメリカのお客様は神様じゃない。
お店側に客を選び、サービスを提供するかどうか選択する権利がある。
アメリカに来る日本人の中には、観光程度でもそのあたりの構図に気づく人もいるが、長年住んでいて気づかない人もいる。
入国審査の際にもヒントがゴロゴロしてるはずだけど、気づかない人は気づかない。

で、その構図の最たるものが、警察と市民の関係だと思う。
アメリカの警察は絶対で、断固屈せず、威厳を放ち、堂々としている。
市民の要求を聞くかどうかは警察が決める。
「おまわりさん」や「駐在さん」に当たるような、フレンドリーで皆に親しまれている警察官はアメリカでは存在しにくいだろう。
イチ市民が警察官を困らせるなんてことはアメリカでは考えにくいし、万が一困らせたとしても、警察官がおおっぴらに「わんわんわわん」と鳴くようなことはあり得ない。
たとえ内心では鳴いていても、警察官が「いやぁ困ったな」なんて口にすることはない。

ちなみに私が日本の市民とおまわりさんの関係に近いと思うのは、アメリカの住民と郵便屋さんの関係。
もしアメリカ人に「おまわりさん」を説明するなら「日本のPolice officer で、Mailman みたいな人」と言うと思う。
で、アメリカ人には想像してもらえないんだろうと思う。

まぁアメリカでなくても、警察官が「お忙しいところ、すみませんね」とか、「ご協力ありがとうございました」なんて笑顔で対応する国は世界広しといえど日本以外にはなかなかないんじゃないかと思うけどね。
個人的な感覚として、アメリカの警察官は日本の警察官より100倍話しかけにくくて、1000倍不親切で、1万倍怖い。

というようなことを踏まえて、日本人がアメリカで警察に止められたら、言語(英語)以上に、その背景となる関係性の違いに戸惑ってしまうだろうと思う。
日本の市民の感覚で、「おまわりさん」に対する態度で臨んだりしたら、なんというか、わりとまずいことになる可能性が高い。

それで、日本人が警察に止められたときに備えて、心得的なものはないかなと思ったら、すぐ見つかった。
What To Do If You’re Stopped By The Police

実際にはこのガイドに目を通して、文化の違いとか、大人としてふさわしい対応の仕方とかを学んでもらうといいけど、諸事情によりそうはいかない人もいるだろうから、最後のリストだけ、訳しておこうかね。
どこかで誰かの役に立つかもしれないし。

警察に止められたときにすべきこと
・落ち着いて、言葉や仕草に気をつける。感情のコントロールをする。
・警察を相手に口論しない。
・警察官に毒づくのは厳禁。
・自分の言葉や行動はすべて自分の不利に働くと心得る。
・両手を警察官に見えるようにしておく。(手を後ろに隠したりしない、ということ。武器を持っていると怪しまれないように。)
・走らない。
・警察官に触らない。
・たとえ無実でも、抵抗しない。
・現場で不満を訴えたり、警察が間違っていると言う場合は、現場の緊張を高めないように気をつけ、角が立たない言い方にする。
・事件に関して意見を述べたりしない。
・逮捕されたら、すぐに弁護士をつける。
・警察官のバッジの番号、パトカーの番号、体格などの特徴を覚えておく。
・できるだけ早い段階で記憶にあることを残らず書き出しておく。
・目撃者を探し、名前と電話番号を控えておく。
・負傷した場合は、できるだけ早く負傷の様子を写真に収める。治療を受け、治療の記録を発行してもらうようにする。

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