先月急逝されたA教授のMemorial Service に行ってきた。
A教授はうちのDepartment Chair(学科長?)。
私はA教授のクラスをとったことはなかったので、おそらく名前を知ってもらったりはしていなかったが、うちの師匠のオフィスの右隣がA教授のオフィスなので、顔見知りではあった。
世界的に有名なのに、あるいは、そういう方だからこそ、とても気さくで、近づきやすい方だった。
子どもの識字やWriting 教育がご専門とあって、「やさしいおじさん」という印象だった。
物静かで、とても穏やかに話される方だった。
師匠のオフィスの左隣はA教授の奥様、L教授のオフィス。
私はL教授のクラスをとり、推薦状を書いていただくなど、お世話になっている。
L教授はキレッキレのデキるタイプ。
ご夫婦は小学生用の文学の教科書シリーズを共著されるなど、共同研究者として長年業界をリードしてこられた。
私が初めてA教授にお会いしたのは2007年、A教授が最高位のDistinguished Professor になったときの記念式典だったと思う。
2001年からすでにDistinguished Professor だったL教授と「学部始まって以来、夫婦でDistinguished」と言われていた。
長身のA教授と美人のL教授。
ご夫婦が並ぶと、それはそれはカッコよかった。
訃報を聞いて、まっさきに思い出したのは、師匠の部屋がいきなりピカピカにきれいになっていて、驚いた師匠が隣のA教授を呼んだとき(参照)。
お話ししたのは、あれが最後だったかな。
発病から1年。退職から1ヶ月。
病魔はあっという間にA教授を連れて行ってしまった。
“Celebration of Life of A.A.” というタイトルで、A教授の生涯を祝うために多くの人が集まった。
同僚、教え子、A教授が長を務めていた教育センターの代表者などがA教授との思い出を交えたスピーチを行った。
Dean(学部長?)でA教授と“同期入社”のB教授はA教授のことを”Inscrutable”と形容した。
どのスピーチにもA教授の静かで思慮深く、言葉は少なく、しかし鋭く、思いやりと愛情にあふれる人柄が描かれていた。
Rest in peace.
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