ヘッドホン

愛用のヘッドホンを修理。
そしてカタカナ語へ。

いつものようにヘッドホンを使って会話のデータを聞き、耳から外すと黒い粒がハラハラ落ちた。
え?
見ると、耳パッドの表面がひび割れてはがれている。
おぉぉ。

購入履歴によるとこのヘッドホンを買ったのは5年前。
そうかぁ、そりゃしょうがない。
革がもろくなって、割れてきちゃったんだ。
「身を粉にして働く」とはまさにこのことだね。

毎日使うものだし、これを機に新しく買い換えてもいいかなと思って検索したが、さほど目新しさがない。
じゃあ、いま使っているものの後継にでもしとくかなぁと思ったら、交換用耳パッドを見つけてしまった。
YouTube で見る限り、簡単に交換できそう。

で、メーカーのサイトから注文。
2日ぐらいで届き、さっそく交換。
あっという間に新品同様。
めでたしめでたし。

ところでこのヘッドホン屋さん、Sennheiser(参照)はアメリカでは”sen-high-zer”と呼ばれることが多く(参照1 参照2)、カタカナで書くなら「セン・ハイザー」(アクセントは「セ」)。
耳パッドの交換方法を教えてくれた社員さんはほとんど「セナイザー」と言っている(参照)。
他にもいくつかのバリエーションがあるらしく、「こう発音する人がいるんだけどどう思う?」という議論が起きている(参照)。

日本ではどうなのかなと思って調べたら、「ゼンハイザー」(参照)でした。
あぁ、なるほど。
確かに、ドイツ語では”zen-high-zer”(参照)。
日本語のカタカナ表記は、特に欧州モノの固有名詞の場合、原語の発音に忠実であろうとする傾向があるよね。
ただしカタカナ表記の発音は「__‾|___」でアクセント核は「ハ」なんだろうけど。

考えてみると、カタカナ表記はその輸入元がどこかによって、
– ヨーロッパなら原語の音をなるべく忠実にカタカナで表現。
– アメリカ(北米)なら少し前まではスペルを日本語(ローマ字)風の読みにアレンジ、最近は原語の音に近づけようと努力中。
– 中国・韓国の漢字モノはほぼ日本語読み。振り仮名はひらがな可。原語の音はたまに採用、ほとんど無視。
– アジア、アフリカ、南米その他の比較的なじみの薄い地域の場合は原語のスペルまたは発音を元に独自のカタカナ表記を作ってよし。オフィシャルなカタカナ表記が必要になるまで、いろんな表記が混在。

で、「…という原則はありつつ、実際のところはなんとなくの感覚で決めちゃってオッケー」みたいなことになってる気がする。
まぁ、そのあたりの、ガチガチの頑固で鉄壁かと思いきや、つついてみると大した根拠がなく、崩れ始めるとグダグダになって、最終的には「なんとなく、テキトーに、まぁまぁ、なぁなぁ」になって、広まってしまえば誰も気にしないってあたりが日本ぽいっちゃあ日本ぽい。

それはともかく。
そうかぁ。
うちのヘッドホンは日本へ行ったら「ゼンハイザー」さんなのか。
ピンと来ないなぁ。

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