日本の高校生、大学生が、なかなか気づいてくれないこと。
たとえば身長が170cmぐらいあって、がっちりした体型、野太い声の若い日本人男性が、同世代のアメリカ人と英語で話しているとき、”I’m a first grader.”とか言っちゃったりするんだよね。
言われた方のアメリカ人は一瞬の間のあと、”Oh OK. In college, right?”と言う。
で、日本人の方は”College? No no, I’m a university student.”とかね。
で、アメリカ人はまた少し間を置いて”Oh OK.”
これ、ビックリするほどよくあるパターンなのよ。
よくあるから、私はもうビックリしないけど。
日本人の英語の会話を研究する人が他にいたら、この「あるある」をきっとわかってくれると思う。
この短いやり取りには、教育的、言語的、文化的、コミュニケーション的にいろんなおもしろいネタが詰まっていて、ここから日本の英語教育現場に考えてほしいこともいろいろと出てくるんだけどさ。
高校生、大学生のみなさん、どこがおもしろいのか、わかりますか?
ひょっとしたら高校や大学の先生方も、気づいてないのかも。
先生が気づかないなら、生徒や学生たちが気づかなくてもしょうがないよね。
まぁ先生を責めてもあんまり意味がないから、学習者が自ら変わりましょうね。
とりあえず、間があって”Oh OK.”なんて言われたら、「“オッケー”じゃないんだな」ぐらいのカンを働かせてくださいな。
「あれ、何かおかしかったかな?」と思って、すぐその場で相手に確認するなり、あとで誰かに聞くなり、調べるなり、してくださいな。
それがコミュニケーション力、リテラシーというものですよ。
どこがどうおかしいか。
自分で考えられる人の邪魔をしないように、答えを並べないでおく。
Go figure.
はい、行ってらっしゃい。
そうやって自分で自分の力を伸ばしていくのですよ。
…と、一部の元気で頼もしい学習者を見送って、振り返ると指示待ち体質の学習者が残っている。
「探し方、わかんないです」「いちおう探したけど、なかったです」
んもー。
じゃあ、ヒントをあげるから、これを読みなさい。
ただし、リンク先を1個読んだだけでわかった気になったり、シャシャッと表面を滑るように読み進んじゃダメですよ。
「どうやったらこういうリンクが見つけられるのかな」って、しっかり考えてよ?
– “Student” from Wikipedia
– “Education in the United States” from Wikipedia
– Why are students called freshmen, sophomores, juniors, and seniors?
– “In college” versus “at college” versus “at university”
– “Pupil” or “Student”, what is the correct use?
– pupil or student