続々・Kanguro(完)

洗濯カゴ、Kanguro のことで新たな動きが。

母が愛用の洗濯カゴを買いなおしたいと言うので、少ない手がかりと検索泣かせの一般的すぎるキーワードから、ようやく製造元であるShopping Basket 社(参照)を突き止めたのは2013年4月のこと(参照)。
その後、SB社のアクセス解析によりこのブログが発見され、多くの日本人がKanguro を求めているらしいということになり、担当のSから私に連絡が入ったのだった(参照)。

それから2年。
Sからのニュースはなかった。
紹介した日本の雑貨店との交渉はうまくいかなかったのだろう。
母の方ももうあきらめたのか、何も言ってこなかった。
薄情な私はKanguro のことをすっかり忘れていた。

パリ行きまであと1週間となった4月のある日。
何の前触れもなく、突然Kanguro のことを思い出した。
学会発表の準備が整って、脳に余裕ができたのだろう。
我ながらわかりやすい。

SB社の所在地はバルセロナ。
S は以前、「ヨーロッパなら小売店で買えるんだけど、アメリカや日本には取引がないのよね」と言っていた。
は。
パリでなら売ってるんじゃないの?

というわけでメールボックスからS の最後の返信を引っぱりだし、「パリで扱っているお店があったら紹介してほしい」と頼んでみた。
翌日さっそく返事が。
2年ぶりだというのに異動もなくあっさり連絡がつき、「久しぶり!連絡ありがとう」なんて言ってくれる。
うれしい。
そして、「パリの取引先を全部当たってKanguro の在庫を調べたんだけど、あいにくどこにもない」。
で、「ホテルに1箱送ってあげるから、どこに泊まるか教えて」と。
「ただ、イースター休暇で配送が間に合うか微妙だから、いちおう滞在期間も教えて」。
あいかわらず仕事が速いし、気が利くね。

それで、ホテルの情報と私の滞在期間を伝えつつ、「1箱ってカゴ16個だったよね?他に荷物もあるから、そんなにたくさんアメリカへ持って帰れるかな」と書いた。

半日ほどして、S から返信。
「やっぱり休暇の関係で、配送が間に合いそうにないからパリのホテルに届ける案は却下」。
万事休す…かと思いきや、S のメッセージは続く。
「ねぇ、日本じゃなくてアメリカに住んでるんだったっけ?うち、今はアメリカとの取引があるのよ。アメリカに住んでるなら、取引先に連絡して、Kanguro の在庫がないか聞いてみる」と。
おぉ、ぜひよろしく。

SB社のBlog(参照)を見ると、確かにこの2年のうちにいろんな国との新たな取引が始まっている。
やるねぇ。

そして数時間のうちにR.W. Rogers 社(参照)のA を紹介してもらった。
A もさっそく連絡をくれた。
「先週の展示会に出したサンプルがもうすぐ戻ってくるんで、それでよければ買う?」と。
参照参照)← これのことだな。

それからさらに1ヶ月半あまり。
なんやかんやあって、とうとう本日午後、自宅にKanguro が届いた。
さっそく、SB社のS、R社のA、D にお礼のメールを送る。
この3人が面倒な注文に付き合ってくれなかったら、バルセロナ~ラスベガス~イリノイ経由で私の元へカゴが届くことはなかった。
S は「2013年4月から連絡を取り合ってきて、ようやくカゴが届いて本当にうれしい!!」と返事をくれた。

そして日本が朝になるのを待って、母にスカイプで現物を見せる。
母は大喜び。

と、いうわけで。
2年余りに及んだKanguro を探す旅はこれにて完結。
めでたし、めでたし。

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