東京駅開業100周年記念Suica のデザインをした人のこと。
新聞(参照)や母校の応援(参照)や、テレビ(参照1 参照2)の情報を拾い読み。
なんだか良さそうな人だね。
「Suica は要らないけどデザインが好き」と言って、ポスターを写真に収めたり、画像を保存している人もいるらしい。
彼女の絵が本当に人々に愛されているということだろう。
この人が働く会社は、残念ながらその価値もわからず、たいして売れないと予想していたらしい。
失礼な話だよね。
彼女に白羽の矢が立ったのも、デザイナーに外注するより安上がりぐらいにしか思ってなかったんじゃないかと邪推してしまう。
たとえば今後、本人が絵を本業に、電車を趣味にすることを望んだら、そういう道を用意してあげることはできるのだろうか。
そういう展開になったとき、きちんとした判断と整備ができる力のあるオトナはいるだろうか。
当事者のキャラが大きく異なるけど、先のノーベル賞受賞者と一部重なって見える。
会社が社員の能力を伸ばすきっかけを作り、その能力が会社の予想をはるかに上回ったとき、どういう話し合いをどのタイミングでするかによって、最終的な着地点が変わってくる。
入社したときから社員の独立を支援している“人材輩出企業”も増えてきているようなことを聞く。
しかし、特に古い体質の日本の会社に、たまたま才能のある若い社員が紛れ込んでしまっていた場合、アメリカ式の解決策を持ち込めば反発されるに決まっているし、日本式の遠慮や謙虚や忖度をベースにした対応をすれば、もっと開花するかもしれない才能がしぼんでしまう可能性が高い。
“ザ・正解”はないとしても、どこかで誰かがほどほどの答えを発明して、良い前例を作ってくれるといいなと思う。