Facebook

あんまりよく知らないくせに書いてみよう。
Facebook のこと。

私はSNSを好まないので、Facebook にもできるだけ近づかないようにしている。
登録してからしばらくは非アクティブ、震災を機に半年間ほどアクティブ、その後また非アクティブだったが、去年、業務用ページを作ったのを機にそちらだけ更新して個人ページは凍結させることにした。

とはいえ個人アカウントでないとできないこともある。
団体行動もそれなりに行っている。
メールよりFacebook メッセージの方がありがたいと思われる場面も増えた。
なので、タイムラインに現れないだけで、最近は結構アクティブになってしまっている。

そうはいってもなるべく深入りしたくないので、必要なとき以外はログアウトして閉じている。
Facebook に限らず、多くのサイトやアプリはデフォルトで常時ログインになっているので、多くのユーザーは知らないうちに自動ログインしているのだろう。
実際、次のサイトへ移るときにいちいちログアウトするのは面倒くさい。
私は基本的に面倒くさがりだし。
でもこの面倒くささには作為的なものを感じるので、あえてスキップしないようにしている。

ソーシャルなネットワーキングにおいては「自分の身は自分で守る」が成り立たない。
タグ付けやコメントに個人情報が織り込まれることもある。
たとえ表向きは非表示でも、これらの情報は着々と蓄積され、未来永劫、消えることはないのだから勝ち目はない。
でも、まぁ自ら垂れ流すようなことは好まないので、気休め程度に身を守ることにしている。
「鍵開け3分、物色5分」は昔の話とはいえ、その言わんとするところは変わっていないだろう。

SNSを嫌って、あるいは恐れて、一切触らないようにしている人もいるが、私はある程度触って、最低限ついていけるようにしておいた方がいいんじゃないかなと思っている。
SNSの世界では「入らないようにしてるから大丈夫」も成り立たない。
そもそもインターネット上に自分の情報が漏れてないわけないんだしさ。

私のいるアメリカのアカデミックな環境に比べると、日本の人たちはITスキルやネットリテラシーが低い。
セキュリティも甘い。
まぁそのぶん経済効果はありそうだからいいのかな。
Facebook では他の人がLike やコメントをしたなど動きがあると、画面左下に“速報”がムワンと表示される。
この「ムワン」にも、ものすごい計算があるんだろうな。
特に心理学とかマーケティングとか、そのへん。
こまめにログアウトをしている私でも時々出会っちゃうんだから、常時ログインの人たちは大変だろうね。

未読などのNotification も一喜一憂させやすいようにできている。
私は多ければうんざり、少ないとホッとするけど、そういうOutlier な人は今のところ相手にされていない。
このあたりの社会学、社会心理学的なところも、ある程度巻き込まれて事情を知っておいた方が自分の立ち位置を決めやすいと思う。

SNSが作る文化にはおもしろいものが多く、興味はある。
やんないけど、リサーチするならParticipatory 系になるんだろうなぁ。

私にとってSNSは社会勉強。
ちょっと関わって、実体験を通じて学んで、おしまい。
だからちょっと知ってるけど、よく知らないまま。
遠ざけて想像だけで怖がるでもなく、外野から身勝手な批評をするでもなく、中毒になるほどハマるわけでもなく。
付かず離れず。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。