「自信がない」

「自信がない」と言わないキャンペーン(参照)、
中間報告。

キャンペーンは2本立て。
①「『自信がない』と言わない」
②「たまに『自信がある』と言ってみる」

まずは、①について。
なにしろ長年「自信がない」と言ってきたので、すぐにきっぱりと言わなくするのは難しい。
つい言いたくなる場面に出くわすが、キャンペーンを意識して、強引に飲み込むようにしている。

久しぶりに会った友人と近況報告などをする。
この友人はキャンペーンのことを知らない。
にも関わらず、彼女は話の途中で少し間を置いて、しみじみこう言った。
「emi は、本当に自信がないんだねぇ…」

何をいまさら。
というか、キャンペーン中だから「自信がない」とは言ってない。
言わないでいれば勝手に勘違いする人が多いが、言わなくても伝わる人には伝わっちゃうわけか。

「いや、昔から『自信がない』って言ってたけど、それは誰でも言うじゃん?
でもemi の『自信がない』は、本当のなんだよねぇ」

うん。
数年前まではその意味がわからなかったけど、今はわかる。
自信があるのに、あるいはないわけじゃないのに、「自信がない」と言ってしまう行為を、私は嘘に分類しているが、一般的にはそれは嘘のうちに入らないらしい。
そして、仮に嘘だという自覚があっても、その嘘をつくことは、一般的にはあんまり嫌なことじゃないらしい。

「テスト勉強をバッチリしてても、『ぜんぜん勉強してない』って言うヤツいるじゃん?
emi の『自信がない』も、やっぱり最初はそれかなと思うんだよ。
自信がないようには見えないから。
テストでいうなら、結果として点が取れてるわけだから。
でも、どうやら本当にそうではないみたいだよね」

友人歴20年の彼女にそう言われ、昨日今日知り合った人に私の「自信がない」を信じてもらえるわけがないな、と納得した。
なるほどね。
言っても意味がないんだ。
では“言わないキャンペーン”はこのまま続けることにしよう。

そして、②について。
言わないようにするのも一苦労という状態なので、「『自信がある』と言う」に関しては、ぜんぜんできていない。
上述のとおり、私はこれを嘘に分類していて、その嘘をつくことにどうしても抵抗がある。

自信満々、狙った目標は必ず達成する友人にそのあたりのことを聞いてみた。
「自信あります」「絶対できます」「任せてください」と言うとき、それは本気でそう思ってるの?

彼は「本気で思っている」と言う。
うーむ。
私と彼は生まれた星が違うのだと思う。

ところが彼にも“自信がない時代”があったのだという。
それは私と知り合う前の話。
ある先輩に「いいから『自信がある』と言え」と言われたそうだ。
理解はできなかったが、立場上、しぶしぶ、人工的にやっているうちに、「あぁ、『自信があると言う』というのは、こういうことか」と理解できるようになった。
そのうちに自然と「自信がある」と言えるようになり、今では本気で「自信がある」のだそうだ。

うぅーむ。
自信がないのに「自信がある」と言っちゃう。
そこに嘘はないの?と尋ねると「嘘でいいんだよ。オトナの世界は嘘でできてるんだから」。
うぅぅーむ。

「emi にも『自信がある』と言ってほしいなぁ。次に『自信がない』と言いたくなる場面が出てきた時には、代わりに『自信がある』と言ってみてよ」。
うぅぅぅーむ。

というわけで、②も続行。

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