学年末

小学校の学年末。
いろんな成長をひしひし感じる季節。

NY州の小学校の1年は今週で終わり。
子どもたちは浮かれ、親たちは迫り来る長い夏休みに怯えていたりする今日この頃。
ふふふ。

私は先生方のお手伝いで、日本人のご家族用の通訳などをしているおかげで、部外者のくせに、子どもの1年を振り返る機会に混ぜてもらっている。

初めての外国、初めての英語、初めてのクラス、初めての先生、友達、授業。
いろんな初めてを乗り越えて、ちゃんとクラスに馴染むまでになった子。

個性が強く、最初はどうなることかと思ったが、だんだんと落ち着いて、家族と先生の連携もうまくいくようになり、個性は保ちつつ、全体的に成長してきている子。

最初のころは訳もわからずハッタリで乗り切っていたが、いまや本物のしっかり者になり、アメリカ人の子たちをも仕切って、すっかり皆の兄貴的存在になってしまった子。

先生方も、家族が日本から来て間もないうちは保護者との意思疎通がうまくいかず、対応が難しいが、それが言語のせいなのか、文化のせいなのか、はたまた個性のせいなのか、区別がつかない。
それが手探りで進めていくうちに、だんだんと見えてきて、先生と保護者がお互いに歩み寄り、子どものために協力できるようになる。

親御さんたちも、転勤、転居、初めての外国暮らし、英語もアメリカの学校制度もわからない、大人のことだけでいっぱいいっぱい、という状態から徐々に慣れ、緊張が解け、子どものために使える時間ができ、生活全体が安定するのだろう。
混乱の間も、子どもは一人、学校で戦っていたのだから、ぜひそのことに気づいて、ぎゅっと抱きしめてあげてほしいと思う。

そんなこんなで、1年。
大人も子どもも、よくできました。

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