自分の英会話を聞くときのポイントは、「自分と相手のパフォーマンスを公平に評価する」ということです。
最初はつい自分が発言した部分だけを聞いてしまい、「発音が悪い」「言いたいことが言えてない」「全然ダメ」と辛口の評価をしたくなります。
でも、視点を変えて、会話の相手にどう伝わったかに着目してみると、結構ちゃんと伝わっていたりしませんか?
また、会話相手のパフォーマンスもきちんと評価してください。
たとえばネイティブでも、実際の会話では言いよどんだり、言い直したりを普通にしています。
それらのすべてをいちいち修正して、完璧にする必要なんてありませんよね。
逆に、相手のパフォーマンスに良いところがあったらどんどん盗みます。
聞き方を知れば、録音した会話を聞くことでどんなに多くの情報を得られるかがわかります。
英語学習という意味では、これまでどんな学習をしてきて、どこができていて、どこが足りなくて、どうすると改善できそうか、というようなことが会話に現れているものです。
コミュニケーションに関する自分の癖や思い込み、パターンなども見えてきます。
私はこれを『英会話の人間ドック』と呼んでいます。
(US Weekly Biz 2014年3月11日号掲載)