Hand-Packed

アイスクリームの季節。
そういえば”Hand-packed”って何だ?

今度の月曜日はMemorial Day。
この地域の春はいつも短いけど、今年は特に冬から一気に夏になっちゃったって感じ。

北国では10月頃から閉まっていたアイスクリーム屋が営業を再開する季節。
街にはアイスクリームトラックの音楽が流れ、レストランやコンビニは道沿いにアイスクリームの看板を出す。

で、ふと思った。
よく見かける”Hand-packed”って、どういうこと?
Handmade やHomemade はわかる。
手作りでっせ、お店で作ってまっせ、ってことでしょう。
Hand packed を訳せば「手詰め」。
お店で詰める?だから何?

“Hand-packed” という語がごく一般的に使われていることから、その説明も調べれば山ほど見つかるだろうと思っていたのだが、意外と少ない。
頼りないけどWikiAnswers (参照)とアイスクリーム屋さんのサイト(参照1 参照2 参照3)の説明をつないで、なんとなく理解できた。

“Hand pack”とは、工場などで機械詰めされたアイスクリームを手作業で小分けにすることらしい。
アイスクリームはできるだけ空気を追い出して、ぎゅぎゅーっと詰めっつめにしてじっくり冷やして作ると、なんだかいいみたい。
だからお店に搬送されてくるアイスクリームは隙間なくぎっちり詰まっている。
それを小さい容器に詰め替えるときに、手でやってるよ、と。

その後、いくつかのサイトをたどって、アイスクリーム内の空気の含有量を表す”Overrun”(参照)という用語を発見。
空気ばっかりで中身スカスカってなことにならないように、アイスクリームに含まれる空気の量は連邦基準で上限が定められており、アイスクリームの重量は1ガロン(3.78L)当たり4.5ポンド(2.04kg)を下回ってはいけないことになっているらしい。
下限はないので、空気を抜きに抜いて、詰め詰めにするのは問題なし。

で、それを小分けにするときに、わざわざ手作業にするからには、たとえば空気を含ませることで、何らかの効果があるとか、理由はあると思うんだけど、よくわからなかった。
日本アイスクリーム協会の説明(参照)にあるように、空気の量は口どけや軽さに関連しているので、たぶんこのへんのことなんだろうなぁ。

というわけで”Hand-packed”の私的日本語訳は、「ここで作ったんやおまへんけど、お店でひと手間かけてまっせ」。

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