土曜日の午後。
こじゃれた街の雑貨屋で。
どうやらこのお店は、ママが近隣のブランド店でお買い物をする間、パパと子どもが待つ場所でもあるらしい。
おしゃれな若いパパと3歳ぐらいの女の子が店内をデートしていた。
女の子が突然、「パパのカレー!」と言って、ててててっと走った。
レトルトのカレーが、ちょうど女の子の目の高さに並べてある。
女の子はそのうちの一つを手にとって、「パパ、買ってあげるね」と、カレーを渡す。
パパは感激。
「買ってくれるの?ありがとうー」と言って、渡されたカレーをじっと見つめている。
女の子はそんなパパの様子を気にもせず、もう他のところへ行ってしまった。
ててててー。
この一撃でパパは当分、彼女の言いなりだな。
向こう15年はカタイでしょう。