Confidence(自信)のなさ。
結局のところ、やっぱりこれが諸悪の根源。
ある特定の種類の人と、うまくやるまではいかなくても、なるべく穏便な関係を保つ方法を探すつもりでいた。
私の態度や言動のどこを改めたら衝突を回避できるのか、聞きに行ったつもりだった。
ところが、話は思いがけない方向へ。
「年間に何人ぐらいの人に会う?」
えー、うーん、たくさん。
「少なく見積もって100人としようか」
はい。
「10年で1000人。今回出会ったような人と、この10年で何人会った?」
えー、4人、ですかね。
「1000人中の4人。あなたが問題なく人間関係を築いてきた人が996人。その996人との関係よりも、たった4人との関係が、あなたにとってそんなに強烈(powerful)なのはなぜ?」
うーむ。
「友達はいる?」
はい。
「友達はあなたのことが好き?」
うーん、うーん、なんとも。
「あなたは友達のことが好き?」
はい。
「友達っていうのは、定義として、お互いを気に入って好んで付き合っている人、だと思うんだけど」
えーと、では、そうですね、いくらかは好かれているのではないかと思います。
「あなたのことを好きだという人が何十人もいて、その人たちとの関係がちゃんとできているのなら、この特定の人たちの存在を気にしないでおこうとは思わない?」
うーむ。
「この人たちのことを、周りは気にしていないでしょう?」
え?
「この人たちのこと、家族ですら、まともに相手していないと思わない?」
はぁ。
「この人たちの言うことを、親身になって聞いて、本気で心配している友達がいると思う?」
うーむ。
「みんな、放っておいているでしょう?」
なるほど。
「あなた一人だけが、何もかもを聞き入れて、思いっきり影響を受けちゃってるようだけど?」
うーむ。
「自分が最善だと考えてやったことを、誰もが同じように最善と考えてくれると思う?」
いいえ、思いません。
「賛成しない人がいるという可能性はわかる?」
はい。
「あなたの最善が、別の人の最悪という場合もあり得るのはわかる?」
はい。
「では『最悪だ』と主張してくる人に対して、『私にとっては最善だ』と胸を張って言うことはできない?」
うーむ。
うーむ。
問題の在り処は何となく見えてきた。