婚外子の相続が話題になっているようなので、親子で話し合ってみた。
婚外子(非摘出子)と夫婦の子(摘出子)の遺産相続分の格差がどうのこうのっていう、あれ。
詳しい内容については、ネット上にも親切な解説や図解がたくさん出ているので省略。
お金は取り合うと問題になり、こじれる。
そこで法律や裁判が必要になる。
じゃあ取り合わなきゃいいじゃん、というのが私の意見。
譲り合えば問題にすらならない。
もし遺産が莫大にあるなら、それが2分の1になっても、3分の1でも4分の1でも、それぞれの相続分はあいかわらず莫大だから別にいいじゃん。
もし遺産がわずかしかなければ、それが2分の1になっても、3分の1でも4分の1でも、誤差は小さいから別にいいじゃん。
と言ったら母に、「まぁemi ならそう考えるだろうと思うけど、普通はそうはいかないのよ」と言われた。
まぁね。
たとえばさ、うちの父に婚外子がいたとする。
この時点でうちの父を知る人も、父本人も笑うだろうけど、ない話じゃないじゃない。
で、その婚外子と私との分け前がどうなるか、ってことでしょう。
まずその婚外子の存在はどの時点で明らかになるのかな。
うちの父は秘密を持っていられないタイプだから、早いうちにバレていて、認知もされている可能性が高い。
うちの母は、相手の女性との関係はそちらの人次第としても、子どもは確実に受け入れているだろうから、つまり私は小さい頃から婚外子と知り合いなんだろう。
で、いざ相続となったら
まぁそれは「きょうだい」と同じようなものだから、半分こでいいんじゃないの?となりそう。
うちの父も知らないところに婚外子がいて、相続の段になってその存在が明らかになった場合は、まぁ私も母もとりあえずびっくりするだろうけど、お金についてはさらっと済ませようとするだろうね。
そんなことより、聞きたいことがいっぱいあるよ。
相手の女性も、その子も、いい人だといいなぁ。
そこで私と母は父の真の人間性を見ることになるよね。
たとえばうちの父と母の間に実は婚姻関係がなく、私が婚外子で、父には別に法律婚の妻がいて、そちらに子どもがいたとする。
母はたぶん「emi なら話しても大丈夫」と思うから、私は小さい頃から自分が婚外子だと知っているだろう。
にも関わらず、私は父の稼ぎを使って育ててもらい、父のスネをかじりまくってきた。
法律婚の方の母子は父とはずっと別居だったわけだし、苦労もあっただろう。
いざ相続となったら、半分どころか、何分の1でも、私がもらおうとするなんて申し訳ないような気がする。
いずれにしても、父はそのあたりキッチリした性格だから、遺書に明記しておくだろう。
遺産はゼロとかマイナスって場合もあるしね。
今回に限らず、うちでは脳死とか終末期医療とかも、ニュースになったような時々を利用して話し合い、それぞれの考え方や希望を確認してきてるんだけど、そんな家族は少ないのかな。
こういうのを浮世離れっていうのかも。
>じゃあ取り合わなきゃいいじゃん、というのが私の意見。
>譲り合えば問題にすらならない。
賛成。
「言うは易く行うは難し」 という人もいるけど、我が家は一昨年、父が亡くなった時、妹と二人で譲り合いました。
その方が、ずっと楽でした。ちっとも難しくなんかなかったと、証言しておきます。
証言ありがとうございます。譲り合うケースも多く実在するはずですが、そういうご家族は控えめで、波風が立たなければニュースにならないため、まるでどこの家族もモメにモメ、取り合いをするのが当たり前かのように見せられているのが気になります。