『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』を買った。
で、読む前に。

回答者に好きな人が何人も並んでいたので、彼らの答えを知りたくて買った。
でも、それを読む前に、自分なりに答えてみることも必要だと思ったので、考えてみた。

「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」
そうねぇ。

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“しなくちゃいけない”かどうかはわからないけど、“しておいた方がいい”と思う。
それも子どものうちに。

勉強をすると怖いことが減って、おもしろいことやうれしいことが増えると思う。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というように、人は知らないことがあると恐怖を感じる。
子どものうちは怖いことがたくさんあって当たり前だけど、大人になっても些細なことにすぐ怯え、不安や心配だらけの人は、たいてい勉強が足りていない。
勉強をすると、怖いと思うものを対象に研究して“正体”を見たり、「なぜ怖いのか」とその心理を探って対策を考えたり、怖くないように工夫することができるようになる。
すると、おばけも死も孤独も別れも、怖くなくなる。

勉強をするとおもしろいことがたくさん起きる。
発見や発明をするとウキウキするし、考えることが楽しくなってくる。
実は世の中でおもしろいことをやっている人は、みーんな勉強をたっぷりしている。
おもしろい人たちの話はそのままでもおもしろいけど、勉強してから聞くともっとおもしろい。

勉強を続けていると、うれしいことも起きる。
勉強してきたことを見込んで、他の誰かに「力を貸してください」と頼まれたり、「一緒にやりましょう」と誘われるようになる。
「教えてください」とも言われるようになる。
そして人の役に立つ喜びを持つことができる。
「ありがとう」なんて感謝されたりもする。

私は子ども時代は勉強しない子だった。
勉強するようになったのは大人になってから。
だから「しない」自分と「する」自分を比べることができる。
しないまま一生を終えなくてよかったなぁと思っている。

私は勉強をしない子だった。
特に小学校高学年以降、中学でも高校でも大学でも、きっと私は学校でいちばん勉強しない子だった。
しょっちゅう先生に呼び出されていたし、保護者会で親を困らせたこともあった。
私の世代で塾にも予備校にも通ったことのない人は珍しい。

その頃の私は「勉強なんてしなくていい」と思っていた。
「私には要らない」と思っていた。
なぜかそう確信していた。
先生には「勉強しろ」と言われていたかもしれないが覚えていない。
親には一度も言われたことがない。
内心はしてほしかったのかもしれないが、うちの親はそういう自分の都合を子どもに押し付けないタイプなので、本人が勉強しないのなら、しないまま、強制したりはしなかった。
テストの点が良くても悪くても、何も言われなかった。
そして私は先生より親を信頼していた。

勉強をしないから、漫画を読む時間がたっぷりあった。
自分の漫画を友達に貸す『まんが図書館』の館長をやっていたから、貸し出しカードの管理や返却の催促をしたり、古い「りぼん」や「なかよし」、「ジャンプ」を友達からもらって、解体し、連載ごとに束ねるという作業などで忙しかった。
ゲームも大好きだった。

大学を出て、社会人をやって、ひょんなことから学校へ出戻ることになって、私は生まれて初めて、勉強をし始めた。
寝るのも食べるのも忘れるくらい勉強に没頭し、友人や家族に心配されるくらい、毎日勉強漬けになった。
今度はクラスでいちばん勉強する学生になった。

勉強の適齢期がいつ来るかは、人によって違う。
子どものうちに来るとは限らない。
私のように、子どもの頃はさっぱりだったけど、大人になってから適齢期がやってくる人もいる。
だからやりたくなるまで待つという手もある。
ただし、その時が来たときに、勉強できる環境を整えられるとは限らないから、やりたくなるまで待つのにはリスクがある。
私のようなのは相当ラッキーなので、あんまり真似しないほうがいいかもね。

大人になってから勉強の適齢期が来ても、たいていは、その機会を見送らざるを得ない。
つまり、待っていると勉強しそびれる可能性がある。
一方、子どもは、自分がしようと決めれば、勉強しそびれることはない。
そして、子どものうちに勉強する態勢を整えておくと、大人になっても勉強するのに困らない。
勉強するのに困らないのは、食うに困らないのと同じくらい大事で、食うに困らないより楽しくておもしろくてうれしい。

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…と、こんな感じかな。

さて、回答者たちの回答を見てみよう。

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