帰国中の拾いもの。
日本で見かけた英語の観察記録。
ケーキ屋さんの紙袋より。
We sincerely thank you for your patoronage. Our craftsman have great confidence that the sweets they make are of the highest quality. We sincerely hope that you find these sweets of the highest quality.
サンドイッチ屋さんの紙袋より。
A really delicious sandwich doesn’t get tired even if eating every day.
We wish to deliver always healthy, and delicious sandwich to everybody.
Therefore, we are sticking to each one of the materials.
うふふ。
かわいい。
…と他人事なら微笑ましいだけでいいんだけどさ。
うちの子だったらちょっと困る。
どこから手をつければよいのやら。
おそらく読み書きの練習が足りないんだろうね。
で、それをやらせようとすると、「日本人は英語を話すのは苦手だけど読み書きは得意」なんて神話を持ち出して、抵抗するんだ。
「英語っぽく見えればOK」っていう文化も邪魔。
「デザイン的なものですから」「誰も読んだりしませんから」と逃げ道を作って、真剣に勉強する気がないことを正当化する。
わかった、わかった。
英語なんて本当には要らないんだもんね。
じゃ、やめちゃえば?と私は本気で思う。
でもそう言うと、「やりたい」とか「やらねばならぬ」とか言い出す。
ほとんど駄々っ子。
どこから手をつければよいのやら。
この類のものってことごとく、ものすごく儀礼的な日本語の原文が透けて見えます。哀しいのは、おそらくそれを忠実に訳したつもりらしいということです。
お約束の日本語でさらりと言うならいいのですが、わざわざ英語 (らしきもの) にしたせいで、極端にいえば、枕詞まで下手な直訳したみたいな感覚のナンセンスになっちゃうんですよね。
"We are sticking to each one of the materials." の原文は、ほぼ確実に 「ひとつひとつの素材にこだわっています」 なんでしょうけど、素晴らしいことになってますね ^^;)
tak さん
まさにその通りですね。「日本人にしか通じない、英語っぽいもの」と「英語」の区別がつかないのに気持ちだけは“グローバル”なのでちぐはぐになっちゃうんでしょうね。
学習や指導という面では、苦手な英語を駆使してせっかく頑張って作ったものを「意味不明」と差し戻すのも忍びないし、難しいところです。
「日本人にしか通じない、英語っぽいもの」もあるのかもしれませんが、大半は、”We are sticking to each one of the materials.”のように、誤訳が原因なのではないでしょうか?
英語を母国語としない人が欠陥のない英訳をするには、かなり高度な英語の知識、語感が必要とされ、経験の長い通訳者、翻訳者でも常に最善の訳を提供出来るとは限りません。
その点では、英和、和英辞典の中にも見直しが必要なものがあると思います。
「こんな英語を書いてた時代もあったんだねぇ」と、懐かしく振り返る日が来るといいですね。
コメントありがとうございました。
ご苦労様です。
恐れ入ります:)