師匠主催のミニ学会&交流会に行ってきた。
ヨーロッパでの人脈が厚いうちの師匠が、フランスのS大に声をかけて作ったミニ学会。
各大学のPhD学生が研究発表をしたり、交流をしたり、後々は共同研究したりするきっかけになったらいいな、ってなことらしい。
第1回は昨年秋、パリでうちの学生が。
第2回の今回は、うちの大学でS大の学生が。
こんな感じで秋と春に両校から3人ずつ研究発表する。
今回の発表者は3人とも女性。
『キャッチフレーズの翻訳におけるTranscreation』
『English for specific purposes (ESP) コーパス米仏比較研究』
『語用論で見る通性名詞、不定代名詞とジェンダー』
3つの研究の共通点は、その根底にある「グローバル化なんて知ったことか」という毅然とした態度だと思った。
伝統校の体質なのか、ヨーロッパ人気質なのか、その両方か。
アメリカはアメリカ、うちはうち。
バスがどうのこうのなんて言わないんだよね。
発表の内容も興味深かったのだけど、私にはそれ以上に気になったことがあったので、Symposium後の懇親会で聞いてみた。
「3人とも真っ赤なコートで入ってきたけど、揃えたの?」。
答えはノー。
まったくの偶然で、本人たちもびっくりしたんだそうだ。
同じ便で来た二人が空港で「カブっちゃったね」と話していたのに、後から合流した一人も、その後の一人も、全員真っ赤なコート。
「結局4人とも同じになっちゃってー」
え、4人?と思って見直すと、引率の先生の椅子にも赤いコートが掛けてあった。
4人中4人、真っ赤なコートがカブるって。
アメリカではまず起きないだろうね。
で、それをきっかけに仲良くなってすっかり話し込んでしまった。
私の研究にも興味を示してくれて、「次はemiがパリへ発表に来る番ね!」なんて言われちゃったので、イヤイヤーとかなんとか言ってごまかしたが、すぐ後ろにいた師匠の耳に入ってませんように。