久しぶりに『ペイ・フォワード』のことを思い出す機会があった。
自分の受けた恩や愛を、それをくれた本人にではなく、他の誰かに返す、という考え方。
「周りはみんな優しくて、私は甘やかされていて、こんなに恵まれていているにもかかわらず、それに乗っかって怠けてばかりいる。なんてズルいんだ!」と、自分に腹を立てていた頃、この考え方に救われた。
今の自分は弱くて、優しいみんなに支えられっぱなし。
一方的に愛をもらうことしかできないけれど、いつか強くなって、目の前に弱っている人が現れたら、そのときは自分が助けてもらったように、その人を助けよう。
そのときまでに、ちゃんと助けられるだけの力をつけて、「いつでも来い!」と言えるように準備しておこう。
そう思ったのだった。
それ以来、もらえる愛や親切や幸運などは、遠慮なく全部ちゃっかりもらうようになった。
すっかり忘れてたよ。
で、あるきっかけがあって思い出して、考えてみると、そういえばようやくここ数年、私にも『ペイ・フォワード』のチャンスが与えられるようになってきたような気がする。
弱い人や弱っている人のことがよく見えるようになったし、そういう人が私のところへ話をしにきてくれることも多くなった。
そして、弱かった人が力を取り戻したり、強くなっていく過程もよく見えるようになった。
ふむ。
ありがたいことだね。
それもこれも過去に私を助けてくれた人たちのおかげ。
私がもらいにもらって、たんまり貯めた愛のおかげ。
四方八方、どこにも足を向けて寝られないのです。
…と、ここで締めようと思ったのだけど、関連記事を読んだらまた考えさせられちゃった。
むむー、このタイミングで来るか?
今回は新しい決め方で決めたんだから、これでいいのだ。
吉と出るか凶と出るか。
いいのだ。