新しいものが登場して広まると、もともとあったものの名前が変わる。
天然ものが特別扱いを受ける、というか。
たとえばメイクをするのが当たり前になると、普通の顔は「すっぴん」になる。
髪を染めたり付け爪をするようになると、「地毛」「自爪」という言葉ができる。
農薬や肥料が発達すると、「オーガニック」ができる。
食べ物の切り売りや加工品が出回ると、「ホールフード」や「手作り」や「自家製」ができる。
大きな駅しか止まらない電車ができると「各駅停車」ができる。
高速道路ができると「下道」ができる。
電話が持ち歩けるようになると「固定電話」ができる。
スマホができて「ガラケー」ができる。
書き物を筆記具以外で書く手段ができると「手書き」ができる。
電子化が進むと「紙ベース」ができる。
オンラインの世界がオフラインの世界に似てくると「リアル書店」や「リアル友達」ができる。
いや、当たり前のことなんだけどさ。
そろそろ「ちゃんと日本語が遣える日本人」にも名前がつく頃かなと思っちゃったんだよね。