送料無料

送料と買い物のこと。

スーパーで買う食料品を除くと、私の買物はインターネット上でほぼ完了する。
通販において送料が重要なポイントであることはわかっている。

先日あるホットチョコレートに興味を持ったのだが、「ちょっと飲んでみたい」程度の弱い動機では負けちゃうぐらいに送料が高くてやめた。
なにしろチョコ屋さんなので、FedExの翌日便しか取り扱いがないのだ。
冷蔵不要の商品だし、急がないからと言っても、例外は受け付けられないようなので、仕方がない。
ま、他にも手近なものがいろいろあるし、今度NYCへ行ったついでにでも買えばいいや。
チャンスがなければ、それはそれでいいや。

日本のアマゾンは2010年に全品無料配送を始め(参照)、最近“一部送料有料化”して(参照)大げさに騒がれているようだが(参照)、個人的にはあいかわらず送料無料の恩恵にあずかっている。
ただし、私は別にアマゾンの信者じゃないので、時と場合によっては悪びれもせず他店を利用する。
確かに私の中で「とりあえずアマゾン」という安定感はあるが、その理由は品揃えの豊富さと配送の速さであって、送料無料はさほど決め手になっていないと思う。

実際、送料がいくらだろうと気にしていられないこともある。
一点ものや、廃盤、絶版のような入手困難の商品を遠くの小さな店で見つけたときや、普通の買物でも急いで届けてほしい事情がある場合には、希望のものが、希望のタイミングで届くことが優先される。

私は母の誕生日に毎年和菓子を贈る。
先日、今年の分を発注したところ、「2種類のお菓子のうちの一つを1箱追加すると送料が安くなるが、変更する気はないか」というメールが届いた。
老舗のお菓子屋さんらしい細やかな心遣いなのだが、老舗のお菓子屋さんらしからぬ品のなさだなとも思った。
遠隔操作でギフトが送れるのは大変ありがたいのだが、ネット通販に乗り出して格を落とすお店は少なくない。

送料<買物。
あくまでもメインは買物。
送料には買物の内容を変えるほどの影響力はないと思う。
上述のホットチョコレートだって、どうしても必要なら買うだろう。
送料が高いのを理由にやめてしまうということは、冷静になれば買うほどでもないものだったのだ。
その意味で送料は「本当に必要か否か」を考えさせ、衝動的な買物にブレーキをかける役目をする。
店側が送料を無料にしたがるのは、このブレーキを妨害したいからだろう。
「あとX円で送料無料!」などと煽り、客はたいして欲しくもないものを買わされる。

『送料無料のための買物』。
こういう本末転倒って、買物以外の文脈でもたくさんあるが、だいたい誰かの金銭的な欲につながっている。
それが見えてしまうから、うんざりする。

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