「日本人の海外留学者数」

日本から海外へ留学する人が減っている、というニュースのこと。

ソースは文科省発表の「日本人の海外留学者数」及び「外国人留学生在籍状況調査」について(参照)。

2010年統計による日本人の海外留学者数を集計したところ、前年比で約3.1%減少していたことが確認された、というもの。
別添の資料を見ると、確かに2004年をピークに、日本人の海外留学者数は年々減少していることがわかる。

それを2013年のいま聞いたところでどう反応すればいいのか、戸惑わないでもないけど、まぁ何らかの事情がおありなんでしょう。
いちおう最新情報として受け止めておく。

国別に見ると、留学先に選ばれる国はアメリカがあいかわらず断トツで1位。
海外留学者数58,060人中21,290人だから全体の36.7%。
世界に散らばる『日本人留学生』の3分の1以上がアメリカに集まってるってことか。
なんか思ったより多い気がするな。
次いで2位は中国で16,808人、留学者全体の28.9%。

ただし前年と比べると、アメリカは3,552人、14.3%の減少。
中国は1,399人、9.1%の増加。
英語圏はオーストラリア、ニュージーランド、イギリスも減っていて、増えているのはカナダだけ。
前年比増%の大きい順に言えば、韓国、中国、台湾。

さて、これを受けてあなたが新聞記者ならどう書く?

「留学先、アメリカの首位陥落間近か」?
「若者の英語離れ顕著に」?
「海外留学、近隣国に集中」?

正解は「ますます内向きに…海外留学、6年連続で減少」(参照)。
資料の細かいところを読まないで、『結果の概要』の最初の1行だけを見てすぐ記事にすると正解が出しやすい。

ちなみにこの記事には『6年連続の減少で、(文科)省では「日本の暮らしやすさが内向き傾向を強めている」と分析している。』と書かれているのだが、私が見る限り、この“分析”の裏づけとなりそうなデータは該当の文科省のページには見当たらない。
ということは、まぁ別途関係者に取材して取ったコメントなんだろうけど、だとすると、ずいぶんざっくりしたことを不用意に言う人が文科省にはいるのね。
このコメントは新聞社の判断でボツにしてよかったんじゃないかしら。

それはともかく。
「海外に出ろ、出ろ」ってあんまりうるさく言うと、イマドキの若者は出たくなくなっちゃうのかもよ。
英語もあんまり「やれ、やれ」って言わないでくれる?

「「日本人の海外留学者数」」への3件のフィードバック

  1. 私の印象では、「米国留学経験者」のかなりの割合が、まともな英語話せません。
    「2年間も米国にいたくせに、これかよ!」 というレベルの人が、かなり多いです。
    以前、大した覚悟もなく、ファッション感覚とか、日本の大学にはひっかからなかったとかで、安易に 「米国留学」 していた層が、親の経済的理由などで行けなくなっちゃったということなんだと、個人的には理解してます。

  2. >takさん
    そうですか。私の周りの日本人留学生は英語が上手で「アメリカへ来てたった数ヶ月のくせに、これかよ!」と感心することがかなり多いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です