“失言”

副総理兼財務大臣の“失言”について、国内で賛否両論、話題になっているんだそうだ(参照)。

終末医療、延命治療とそれに関わるお金についての発言。
大騒ぎになって「個人の人生観」と釈明し(参照)、“失言”扱いとなってこの発言は撤回されたらしい。

ものには言い方というのがあって、わざわざ伝わらない可能性の高い手段を選ぶというのは、コミュニケーション上のセンスが悪いのだと思う。
彼の立場を考えれば、そのことは確かに問題だろう。
だが、発言内容については何が問題なのか、私にはわからない。

現代日本人は死ぬことが怖い。
怖すぎて、死について語ることさえできない。
死を遠ざけることに必死になって、生きる意味が見えにくくなっている。
これらのより深刻な問題を改めて浮き彫りにしたという点で、この“失言”の意義は大きい。

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