アメリカン・パイ

そういえば先週こんなニュースがあった。
「アメリカの人口、円周率と同じ並びに」(参照)。

あちこちで報道されたし(参照)、日本語のニュースにもなっていたようだ(参照)。

日常生活から数字を極力排除している私としては、ニュースの内容にはまるで興味がないのだが、『アメリカン・パイ』が気になったのでちょっと記しておこう。

『アメリカン・パイ』は、1971年に大ヒットした曲(参照1 参照2)。
ガイジンの私はマドンナの歌として認識していたけど、アメリカ人の間では超有名な懐メロだったのだ。
加えて、これまた大ヒットした映画のシリーズもあるから(参照)、映画のタイトルとしても有名。

で、そのアメリカ人なら知らない人はいない言葉に、円周率のπ(パイ)をかけたのが今回の『アメリカン・パイ』。

まぁうまいんだけど。
アメリカ人なら、例の「アーッハッハッハー」って大笑いもするんだろうけど。
日本人の私には、どうもね。

英語の’pun’は、少なくともアメリカ文化の中で立派にユーモアの地位を保っている。
日本でもダジャレを好む層はいるにはいるが、世代を超えて愛されるダジャレというのは生まれにくくなっている。
ダジャレの別名にオヤジギャグというのがある。
ウィキペディアばかり引いて恐縮だが、『オヤジギャグ』の説明があまりに辛辣で驚いた(参照)。
たとえば【傾向】の欄。
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オヤジギャグは、単純でわかりやすく、安直なギャグであればあまりにも安直であればあるほど〔原文ママ〕、意味がわかるのに笑えないというジレンマが聞き手に苦痛を与える場合がある。
「相手を楽しませること」よりも「自分が言いたいこと」を優先しているように感じられ、それにもかかわらず相手の笑いを期待している場合が多い。
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これ以下に続く説明も、もう読んでいて切なくなっちゃうぐらい。
ウィキペディア執筆者にオヤジギャグ擁護派はいないのだろうか。
とにかくバッサリ斬られている。

ま、確かに私もオヤジギャグに出くわすとどうしてよいかわからず、固まってしまうことが多い。
オードリー若林さん風に流すぐらいがやっと。
『オヤジギャグ 対処』で検索すると、主に職場で上司のダジャレ/オヤジギャグへの対応に苦慮している人がたくさんいるのがわかる。
でもここまでコテンパンにしちゃうのはちょっとかわいそうかな。
対照的に、Japanese Cultureとして英語で紹介されている’dajare’ や’oyaji gags’ には肯定的なものが多い(参照1 参照2 参照3)。

私の知り合いにも、日本在住歴が長く、得意げにダジャレ/オヤジギャグを使う人が何人かいる。
英語圏出身者は’pun’と同じ感覚で楽しんでいる可能性があるし、日本では「外国人が発する」ということで特別割引が働くから、日本人が言うよりはウケがいいのかもしれない。
だとすると、あのいわゆる「寒い」感覚は英語にはならなそうね。
友人Tはオヤジギャグの後、自分で”Cold”とか”Brrrr”とか言うけど、あれは日本人の反応を英訳しただけで、実感ではないだろう。

ちなみに私は外国人だからって甘やかしたりはしない。
日本語力という意味では感心するけどね。
ダジャレ/オヤジギャグには常に毅然とした対応をいたします。

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