『スーパー鉄道模型』

『スーパー鉄道模型:わが生涯道楽』を読んだ。

実は読んだのはちょっと前なんだけどね。
先月横浜にオープンした原鉄道模型博物館がらみで話題になっているようなので。

さまざまな肩書きを持つ、原信太郎氏。
この本を書いた2006年現在、著者の肩書きは「(財)原総合知的通信システム基金理事長」。
でも、本人いわく「私の職業は鉄道ファン」(帯書きより)。
ふざけてるよなぁ。
いったい何をどうしたらこんな人ができあがるのか。

私は鉄道模型のことは何も知らない。
それでもこの本は十分おもしろく読めるのだが、「あぁ、鉄道模型のことを少しでも知っていればもっとおもしろく読めただろうに」と悔やんだ。

桁違いの頭のオカシさ。
訳のわからない行動力。
理解を超えた度胸の据わりっぷり。
尋常じゃない運の良さ。
こういう人、大好き。

ところどころに奥様の原美津子さんについての記述がある。
信太郎氏が鉄道模型に投じる莫大な資金をちゃんと工面し、一度も文句を言ったことがない(p.22)、とか、信太郎氏の出張中にこっそり3日も並んで貴重な一番切符を手に入れ、机の上にそっと置いてくれていた(p. 171)、とか。
なんて素敵なエピソードだろう。

ちなみにこの奥様は、子どもたちが、構ってくれない父に腹を立てて鉄道模型を壊そうとしたとき、「鉄道模型の気持ちを考えなさい」とたしなめたそうだ(参照)。
さすが。
蒸気機関車に夢中になるあまり2歳の我が子を置き去りにしてきたり(p.68)、旅行中に鉄道の撮影をしていて現地の警察につかまる(p.162)ような人の妻は、普通の人では勤まらない。
そして、奥様の素晴らしさを認め、心からの感謝を伝えられる原信太郎氏は、やっぱり最高にカッコイイ。

このご夫妻の間には子どもが三人。
ご長男は原丈人氏、ご次男は原健人氏。
もう、とんでもないと言うべきか、むべなるかなと言うべきか。
まいったね。

いちいちスケールが壮大で、爽快。
ちっちゃなことでクヨクヨしているのがバカらしくなる。

原信太郎. (2006). スーパー鉄道模型:わが生涯道楽. 講談社.

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