英語タレント

「英語タレントとしてデビューしませんか」と声をかけられた。

『英語タレント』?
なんだそりゃ?

弁護士、医師、教育学者など、「さまざまな分野の専門家が幅広く活躍している中、英語という分野のスターがいない」ので、「一緒に乗り出しませんか?」…だそうだ。

私は日本のテレビを見ていないのでよくわからないが、不景気で番組制作費が激減しているのは聞いている。
本業を他に持つ人がアルバイト程度にタレントをやるのは、制作・演者、両サイドともに利益が大きいんだろうね。

スターに該当するかどうかは知らないが、テレビで活躍している英語の専門家といえば、NHKの各種講座を担当している大学の先生方がまっさきに思い浮かぶ。
コンタクトをくださった芸能プロダクションの方は、「手付かずの新分野を開拓」的な鼻息の荒さだけど、むしろかなり昔から手垢つきまくりの分野じゃないのかなぁ。

いずれにしても近い将来、『英語タレント』という肩書きの人が出てくるのかもね。
動物のビデオを見て「ワーオゥ」と感動したり、クイズ番組で「オーマイガッ」と頭を抱えたりするのかな。
それとも「アンタに英語は無理よ。やめちまいな」とお説教して、最後には「がんばんなさい」と励まして泣かせたりするのかな。
あるいは「日本人の英語はここも、そこも間違っています」と解説して、「これをやらないと危ないですよ」と脅すのかな。
で、翌日から特定の教材が売り切れ続出になるのかな。

どれもこれも…ねぇ。

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