オレオレ詐欺

知人がいわゆるオレオレ詐欺に遭ったらしい。

「オレ」を名乗る男性からの電話。
「会社で失敗した穴を埋める」という理由で振込みを要求。
いつもの電話番号ではないことや、声が違うことにも気づいていたが、「電話番号が変わった」「喉の病気で明日手術の予定」という説明を信じてしまった。
振込みを済ませた瞬間、突然「おかしい」と気づくが、後の祭り。

“教科書どおり”の内容だ。

こちらの記事によると、昨年4-9月に同様の詐欺に遭った被害者88人のうち70人が「だまされない自信があった」と回答している。
聞いている限り、今回被害に遭った知人もその一人だ。

私なんかは比較的冷静で疑い深いタチだけど、それでも相手は百戦錬磨のプロだから、騙されることは大いにありうるだろうと覚悟している。
が、世の中にはそうじゃない人もいるわけで。
「自分は大丈夫」と思ってて騙されちゃうと、ダメージが大きいだろうなぁ。
知人のケースでの問題点は主に2つ。

①電話を受けた側(母親)が積極的に情報を提供した。
たとえば息子の名前を呼びかけてしまったり、息子の居所や職業、家族構成のヒントになりそうなことをペラペラしゃべってしまった。
犯人は話を合わせるだけでトントン拍子にやりとりが進む。

②すべてのストーリーを母親サイドで作り上げてしまった。
後から考えればありえないような設定も稚拙な説明も、「きっとこういうことね」と適当に解釈し、その勝手な解釈をさらにふくらませて一人で納得。
犯人は黙っていても被害者自ら振り込むお膳立てをしてくれる。

自宅にいながらにして犯罪に巻き込まれたこと、金銭的被害、精神的ショックもさることながら、事件後、家庭内で不和が生じてしまったらしい。
なんともお気の毒なことだ。
犯罪はもれなく許せないけど、詐欺は後を引くから特に悪い。

ところでこの手の詐欺の名称は『オレオレ』を筆頭にいくつかあったが、2004年に警視庁が統一して『振り込め詐欺』となったらしい。
ところがその後、郵送や自宅へ取りに来るバージョンも登場し、『振り込め』は必ずしも実態に合っていないとか。
どうせざっくりな総称なら『オレオレ詐欺』がいいと思うなぁ。
注意喚起にはインパクトが大事だよ。

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