二つの、場合によっては相反する世界の、間に立っている感じ。
日本とアメリカ。
日本語と英語。
ネイティブと非ネイティブ。
教育とコミュニケーション。
教室と社会。
これらについてはもう“中間”で行こうと決めて、その“ありそうでなさそうな落としどころ”を住処にしつつある。
大人と子ども。
男と女。
このへんなんかはもっと昔からのつきあい。
私にとっては右手と左手みたいな関係だと思う。
最近の私がなぜかよく行き当たるのは、理系と文系。
サラブレッドと野生の雑種。
理想と現実。
理屈と感情。
理性と本能。
こうしたいろいろな組み合わせにおいて、自分がいちいち真ん中あたりに置かれているという感覚がある。
そのこと自体は別に構わない。
しかし、これにはどんな意味があるのだろうか。
どういう指令・メッセージがこめられているのだろうか。
それが見えてこないから、どうすればいいかわからない。
二つの世界を行き来しろということなのか。
融合させろということなのか。
それとも足場の不安定なところで脚力を鍛えろということなのか。
ハテ。
唯一わかっているのは、これら両極端のどちらとも親しくつきあうことを許されて、両方をじっくり丁寧に見せてもらえているという時点で、かなり特別な経験をしているということ。
おそらく誰にでも与えられるものではない。
ま、いいや。
とりあえず今は“中間”を捉えてどちらにもよらず、なるべくバランスを保つようにしていればいいんでしょう。
わからないからどうしてもモヤモヤ気持ち悪いけど、そのうち何かが届くんでしょう。
それを待ちましょう。