Precious

Eちゃんが生まれた。

Nさんと知り合ったのは去年の4月。
以来、近所に住んでいることもあり、一緒にごはんを食べに行ったりするようになった。

Nさんが「子どもがほしいと思っているけど、こればっかりはどうなるかわからない」と言ったとき、なんとなく「もうすぐ叶うよ」と言った。
そういう気がしたから。

その翌週だったと思う。
妊娠がわかってさっそく夫のCと一緒に伝えに来てくれた。
その日からNさんはひどいつわりが始まった。

それからいろんなことがあって、今朝、Cの母Kから電話があった。
準備万端のNさんは『破水したら知らせるリスト』を作っていて、私は連絡があったらカメラを持って駆けつけるよう頼まれていた。

午後、病院へ。
初めてのWaiting Room。
そわそわ、ドキドキ。
朝から一番乗りで駆けつけたK夫妻と娘のC。
「僕はいとこ一番乗りだ」とDが言うと、「家族以外の一番乗りは私」とSが言うので、「じゃあ私は日本人一番乗り」と言ってみんなで笑った。

4:45pmごろ、Kの携帯にCから「生まれた」の第一報。
まもなくCが出産直後に撮った映像を見せに来てくれた。
赤ちゃんの泣き声に混じってNさんが日本語で何か言っている。

それからまたしばらく待って、いよいよNさんのいる部屋へ通された。
ドキドキ、ドキドキ。
カーテンの向こうにちっちゃいEちゃんを抱えるNさんがいた。

いくらアメリカ生活に慣れたしっかり者のNさんとはいえ、遠く離れた異国の地での初めての出産。
無事に生まれて、本当に、本当によかった。

「目と唇はNに似てる」「鼻はCかな」「明日になったらまた変わるよ」など、世界一どうでもいい、世界一幸せな会話で盛り上がる。

「怖いからいいよ」と言って一度は断ったが、生後2時間のEちゃんを抱っこさせてもらった。
その重さも温度も、感覚のすべてが最高にPreciousだった。

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