わかっていることと、わからないこと。
その境界を明確に知っていること。
昨日のつづき。
Expertであるということは、自分が何を知っていて、何を知らないかをはっきり言えるということだと思う。
この点についてはJも大いに賛成してくれた。
自分の専門以外については「わからない」ときちんと表明する。
他のExpertが解決できそうなら紹介してあげる。
それがExpertの責任だし、そうでなければおかしい。
最先端科学が集結したって「わからない」疑問のいろいろに、一人の人間が答えられるわけがないのだ。
仮にそれをしようとすれば、そこには必ず嘘が混ざってくる。
幸い私は「わからない」と言うことには抵抗がないが、その一方で「わかる」と言えることがあまりにも少なくて、それで困っているのかもしれない。
一つわかろうとすると、その過程でわからないことがいくつも付いてくるので、結局わかることよりわからないことの方が多くなってしまう。
たとえば英語教育に関するFAQのひとつ。
「子どもは何歳から英語をやらせるべきですか?」。
そんなの答えようがないよ。
私の知る限り、現時点で答えを持っている人は世界のどこにもいない。
そういう質問と、私はどう関わっていったらいいんだろう。
このところ引っかかっていた自称科学者のこと。
最近出会ったExpertの方々から学ぶこと。
質問サイトで答えられないことや一般向けのコラムが書けないこと。
センモンカって何?という問い。
このあたりがヒントになりそうかなぁ。