Qualifying Exam

超久しぶりのどっぷり“学業”なエントリー。

今学期に入ってからというもの、短い間にいろんないろんなことがあったけど、私の学業生活にも大きな動きがあった。
たとえば試験。

PhDという学位をもらうためには、Dissertation (博士論文)を書かなくてはいけない。
Dissertationを書くには、「書いてもいいよ」という許可をもらわなくちゃいけない。
その許可をもらうためにはQualifying Exam(認定試験)に合格しなくちゃいけない。

うちの学部ではその試験が2部に分かれている。

その1であるところのResearch Tool Exam(研究能力試験)。
これまでのコースワークで身につけた(ことになっている)①Quantitative(定量的)②Qualitative(質的)研究の理論や手法をフル活用してCommittee(審査委員)から出された論文の批評を行う。

ものすごく単純にいうと①は統計などマクロな研究、②はケーススタディなどミクロな研究、ってなかんじ。
①②それぞれの論文を読んで、その背景となっている理論や哲学的見地をいままでに読んだ文献を引きながら解き明かすとともに、研究手法は適切か、分析や発表の仕方は正確か、結論は妥当か…などを客観的に評価し、バイアスや不足している情報を指摘する。

脳がちぎれるんじゃないかと思うぐらいの急発進な集中力でなんとかWritten(書き)を間に合わせ、ものすごい緊張感の中でOral defense(口頭試問)を乗り切り、奇跡的にパスしたのが3/7。

さぁもう一つ、と思った矢先に震災が起き、学業が手につかなくなってしまった。
「日本を言い訳にしない」と決めてがんばってみたけど、どうしても前へ進めない日が何日もあって、結局、自分で設定した締切を1週間ほど延ばしてしまった。

試験その2はComprehensive Exam(総合試験)。
PhDプログラムに入って以来の自分の足跡をPortfolioにして提出する。
これまでに書いてきたペーパーを読み返し、自分で解説をつけ、「私はこんなふうに成長しました。だからもう博論を書かせても大丈夫」と売り込まなくてはならないのだ。
こういうプレゼンテーション、大の苦手。
師匠にも他の教授方にも「遠慮が過ぎる」と何度も注意されたけど、“自分をすごそうに見せる”ってことがどうしてもできない。
アメリカの大学院生としては致命的な弱点でしょうな。
「誰か代わりに書いてくれよぅ」と泣きそうだった。

やぶれかぶれになって、どうにか作り上げ、提出。
その結果が今日、審査委員長のO教授から送られてきた。
うれしいから記念にここへ貼っとこう。

Dear emi,

This message is to inform you that, after careful consideration of your doctoral portfolio, Dr. K, Dr. K, and I have determined that you have PASSED your comprehensive exam and that NO revisions will be needed. We were very impressed with the quality of the doctoral work that you have produced so far in the ETAP program which, in our view, demonstrates a solid, consistent, and theoretically sound growth in your scholarship.
Best of luck with your dissertation and future scholarly endeavors.

Dr. O

こうして私の認定試験は無事終了した。
先のことはどうなるかあいかわらずわからないけど、ひとまず大きなヤマを越えた。

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