‘T-strom’のTは’Thunder’のT。
このところ一日に一回は雷が鳴る。
ゴロゴロ言うのは’Thunder’で、光ったり落ちたりするのは’Lightning’。
日本語の『雷』に相当するようなひっくるめ方に、いちばん近いのは’Thunderstorm’じゃないかと思う。
でっかい国はいろんなことのスケールが大きい。
雷も例外ではない。
どがーん、ばりばりばりーと、かなり派手な音を立てて雷さまがお暴れになる。
昨夜遅く、帰宅途中に、空一面がビガビガビガっと光るのを見た。
劇場などの特殊効果でやるストロボライトみたいなかんじ。
なにしろ空が広いから頭上全体が急にぶわっと光ると、思わず身をすくめてしまう。
それまで見えていなかった雲が暗闇に一瞬だけ浮かび上がって、なかなか不気味。
『幕電(まくでん)』、英語はSheet Lightningというらしい。
ピカッと来るヤツのことを日本語で『稲妻』という。
夏の雷が稲を実らせると信じられていたからだそうだ。
稲の卵に雷が降り注ぐのを受精に重ねたイメージかしら。
いずれにしても雷さまは男性である。
もともと『つま』は両性に使われていたので『稲夫』と書いたのだが、江戸のころの誤用がきっかけで『稲妻』になり定着してしまったらしい。
参考 語源由来辞典 稲妻と生命の関係
さらに現代は『稲妻』をひらがなで書くと『いなずま』となる。
『つ』にテンテンなのにねぇ。
内閣告示によると本則は『ず』で、『づ』は“許容範囲”程度の扱い。
試しに『いなづま』とタイプして漢字変換すると『否妻』となったりする。
『稲夫』が『否妻』とはこれいかに。