災害時のリーダー論

支援グループのリーダーは「日本のために」と思ってはいけない。

国内にも海外にも、被災地から遠く離れ、救護や原発のプロでもなく、「自分には何もできないのか」と途方に暮れている人がいる。
「自分に何ができるのか」という問いに答えを出せず、大勢の人が苦しんでいる。

私はこの地震が起きてすぐに、『在米邦人にもできること』という記事を書いた。
連日たくさんアクセスをいただいている。
「何かしたい」と思う人が多いのだと思う。

『できること』のひとつに「身近な人のケア」を挙げた。
この状況下の日本人は皆、とんでもないストレスに晒されている。
生命の危機や不便がないからといって、ほったらかしておいていいわけがない。

支援グループのリーダーがすべきことは、メンバーや周辺の人たちの「役に立ちたい」という気持ちを満たすこと。
それぞれの力が具体的な結果につながるタスクを生み出し、タイミングを見計らって提供すること。
そうすることでメンバーや協力者たちの心を安定させること。
それに尽きると思う。

リーダーが自らの仕事を「お国のためだ」などと勘違いすると、達成できないタスクを掲げたり過度な負担をかけたりして、メンバーに不満や疲労や落胆をもたらす。
あるいは、さまざまな事情で活動に参加できない人を「冷たい」「信じられない」「情がない」と非難して傷つける。
善意の押し売りをしはじめる。
リーダーが、皆の、そして自らのストレスの元凶になる。

長い戦いになる。
リーダーの仕事は「身近な人のケア」。
私はこのことを肝に銘じておこうと思う。

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