骨折り損

パソコンに翻弄されて、もうくたくた。

ふだん頼り切っているだけに、コイツにやられるのがいちばん堪える。
先月末、録画データを見ながら作業している最中に突然DVDドライブが停止し、それ以来ぱったり動かなくなってしまった。
仕方がないので一代前のパソコンを立ち上げ、見る用と書く用の2台体制で作業を続行した。

どうやらディスクを感知できなくなったらしい。
ディスクを挿入するといちおう「キュィーン」と鳴って、ほんの数秒オレンジのランプが点くが、それだけ。
他のDVDや音楽CDを入れても同じ。

ネットで見つけた情報をもとに、デバイスのUninstall/Reinstallをやってみたがダメ。
学部の機器担当Cにレンズクリーナーを勧められて試したけど、やっぱりディスクが回らないからダメ。
それで2週間ほどはディスクの用事があるごとに先代パソコンを起こして2台体制をとっていたのだが、めんどくさいったらない。

保証期間内でもあるので、メーカーのTech Supportに電話した。
3人のテクニシャンの指示を受けながら一通りやってもダメで、とうとうシステムリカバリをすることになった。

いま思えばこの時点で踏みとどまるべきだった。
なにかと不安定なこの時期にシステムリカバリをするぐらいなら、ひとまず2台体制で学期を乗り切ればよかったのだ。
自分では気づかなかったが、ここまでのやりとりですでに頭が疲れていて、冷静な判断ができなかったのかもしれない。

で、やってしまった。
リカバリ画面を見てようやく「これって今じゃなくてもよくない?」と思ったが後の祭り。
放っておくだけとはいえチャカチャカした動きが気になって、いまいち有効に使えない時間が過ぎ、半年間ですっかり“うちの子”になっていた我がパソコンはよそよそしい生まれたての姿に戻ってしまった。
あーあ。

そのうえ、あろうことか肝心のドライブは動かないまま。
Tech Supportに4回目の電話をすると、いよいよメーカーでの修理が必要と診断された。
2-3日後に届く返送用の箱に詰めて出荷する。
がっっっくり。

そして残されたのは他人行儀な振舞いをする我が子。
こうなったらとっとと設定をしなおして、一刻も早く“うちの子”を取り返したい。
データの移動は昔よりずっと簡単になったけど、こういう設定やカスタマイズのバックアップはとれないのかな。
新品で届いたときと同じ作業をしているはずだけど、あのときよりずっと気が重い。
なんでリカバリなんてしちゃったんだろう。
迂闊だったなぁ。

どうしても戻せないところがいくつかあって、あちこち調べたりしてもどうにもならず、すっかり嫌になって半ばあきらめていたら、アップデート更新であっさり解決したり。
疲れがどっと出る。

というわけでさんざんな一日だった。
ふと、こんなにイライラしたのはいつぶりだろうと考えると
…記憶がない。
凹んだり緊張したりはしょっちゅうだけど、苛立つって感覚をもう何年も忘れていた。
もともと気は長いほうだけど、日々好きなように自分勝手な暮らしをしてるからかなぁ。

いずれにしても、イライラし忘れていられるというのはありがたいことだ。
明日からはまた忘れておこう。

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