心配性

日本の人は心配が多いなぁ。

私もいちおう心配性のつもりでいるけど、まだまだだな、と思わされる。

あるテレビCMでは、スーツにメガネ姿の外国人がびゅんびゅん飛び回った後、『※安全対策を行った上で、プロのパフォーマーによって撮影をしていますので、決して真似をしないでください。』という注意書き。
そんな人がいるかもしれない心配…を、本気でしているかどうかはわからないけど、言わないでおいて問題になったら困るという心配があることはほぼ間違いない。

この手の心配は食品のパッケージにもズラズラ書かれていて、さらには、「…ということがありますが大丈夫です」「…という場合も心配はいりません」と、消費者の心配をあらかじめ察知して、心配させちゃいけないから、と心配しているものもある。

今日は病院へ行ったのだが、保険証がないことを3回心配された。
ちゃんと診察券に『自費』って書いてあるんだけどね。
「実費負担になっちゃうけどいいの?」「あとで清算の手続きとらなくて大丈夫?」「健康保険は入っておいた方がいいんじゃない?」などなど。
住民票がないから保険証を作れないんですよ、と言うまで許してくれない。
アメリカだったら保険証の提示を忘れたとしても、「忘れたお前が悪い」で終わりだよな。

新聞やニュースを見ても心配だらけ。
金儲けは心配を利用して不安を煽り、「このままじゃダメですよ、だから買いなさい」と囁く。
英会話屋さんもしかり。

これだけの心配の中でまだ健康を保っているのなら、それは強靭としか言いようがない。
たいしたもんだ。
しかし、もしそうではないのなら、心配と親切をきっちり切り離して、心配を減らすようにした方がいいんじゃないの?

このままじゃ、ちょっと心配。

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