ちょっと早いけど、移動時間を利用して『マイ今年の漢字』を選ぶ。
この個人的年中行事は今年で14回目。
365日を一文字に集約するというのは、毎年のことながら簡単にはいかない。
ド頭から大停電を食らって、一時はどうなることかと思ったが、なんとかかんとか救い出された。
八方塞で肩を落としていたところへ、思いもよらないアイディアが降りてきた。
ひとりぼっちでつぶれそうだったのが嘘のように、新しい出会いが相次いだ。
不思議な再会もあった。
暗から明へのどんでん返し。
マイナス思考の私としてはむしろこの後が心配だが、『2010年』という区切りだけで見れば大団円と言ってもいいかもしれない。
一方で学業/研究の面はありえないほど不毛だった。
空白の一年といっても過言ではない。
昨年末、無邪気に「この後はラクかも」なんて一瞬でも思った自分をこっぴどく叱ってやりたい。
なんにもわかっていなかった。
授業に追われてひーひー言っていた頃は、コースワークを終えた先輩方がうらやましかった。
あの頃、「いいなぁ」と私が言うたび、先輩方はリアクションに窮していたというのに、自分の無神経さにまったく気づいていなかった。
恥ずかしい。心から謝罪したい。
至らなさを思い知った年だった。
この空白はまだ終わる気配がないので、とりあえず来年に持ち越し。
仕切り直しはいつになることやら。
苦しいけれどしょうがない。
そういえば“持ち越す”というのは、これまであまりしてきていないことだ。
過去13回、毎年こうして一年を振り返っていたけど、よくあんなにくっきりさっぱりピリオドを打てていたね。
新事業にしたってまだ生まれたてで、これからじっくり育っていくんだし。
今年は持ち越し元年だったのかもしれない。
…などなどをパシッと表す一文字ねぇ。
ふむ。