魂年齢と、マイレージプログラムについて。
航空会社のマイレージプログラム。
要するにお得意様と一般客を差別化して、待遇に違いを持たせるための制度。
たくさん飛行機に乗る人は、たとえば優先的に搭乗できたり、荷物や予約などの制限が緩和されたり、たまにはタダで飛行機に乗せてもらえたりする。
マイレージ会員にはランクがある。
呼び方はいろいろだが、平の会員から上・特上・最上のように、だいたい4つぐらいのランクに分かれていて、優遇措置に差がつけてある。
マイルの貯まり方もランクによって変わってくる。
たとえば同じく1000マイル飛んだとしても、平会員なら貯まるマイルは1000だが、上会員なら25%プラスの1250マイル、さらに特上会員は1500マイル、最上なら2000マイルと、ランクが高いほどボーナスがたくさんつくようになっている。
つまりランクが高い会員ほど、マイルが早く貯まる。
生まれ変わりがあるとすれば、人には魂年齢というものがある。
長く修行を積んだ魂を持って生まれた子は、たとえ見た目に幼くてもオトナだし、逆の場合はどんなに年老いていてもコドモのまま。
このシステムはマイレージプログラムに似ている気がする。
生まれ変わりによる経験年数をマイル、魂年齢を会員ランクと考えると、たとえば同じく一生を生きたとしても、平会員なら一生分しか貯まらないところ、上級会員は1.5倍、2倍の“実績”を積んでゆく。
魂年齢の高い人ほどマイルが加速度的に貯まっていくから、オトナはどんどんオトナになっていく。
平会員のときにしっかりマイルを貯めておかないと、万年平会員から抜け出せない。
一方でいったん上会員の仲間入りを果たせば、後は結構クイクイクイッと上がっていける。
そういえば魂年齢の高い人は運が強い。
上級マイル会員と同じように、諸々の制限は比較的ゆるくて、時には“タダ乗り”もさせてもらっちゃってるのかも?
世の中は不公平にできてるもんね。
やっぱり“お得意様”はオトクなわけだ。