続・ビザ申請

人でも組織でも、「放っておくしかない」と思われるって悲しい。

ビザ申請のプロセスには、説明不足ではっきりしないところがいっぱいある。

たとえば申請書入力途中の保存のこと。
よくわかんないまま進んでいたら、時間切れで白紙に戻ってしまった。

申請書の質問事項は日本語訳がついている。
その一つ。
「あなたは、1996年11月30日以降に、学生(F)の資格で米国の公立学校(Grade K-8)に在籍したこと、または公立学校(Grade 9-12)に学費を納めずに在籍したことがありますか?」。
元の英文は
Have you attended a public elementary school on student (F) status or a public secondary school after November 30, 1996 without reimbursing the school?
“または”のつなぎどころ、おかしいじゃん?

申請用写真の条件は細かく書いてあるが、一方で持参する写真の情報は少ない。
さらにこの持参用、あるところには「写真はホチキスまたはテープで貼れ」と書いてあるが、別のところには「のりかテープで。ホチキスは禁止」と書いてある。
※後日追記
結局ビザには申請書用のデジタル写真が使われた。
持参した写真は本当に必要だったのか?

面接予約の証明として持参する確認書は、オンライン対応前の旧書式が改訂されていない。
そのため記載されている書類名称が古いまま。
気をつけないと混乱する。

領事館来館の際は、飲食物や携帯電話を持ち込むことはできない。
それは明記されているが、じゃあどうすればいいんだ?ってことは書いていない。
実際には入口のセキュリティチェックで一時預かりになるのだが、それは行ってみないとわからない。
そもそもアメリカの公的な建物に入ったことがない人は、あの物々しい警備にびっくりしてしまうだろう。

要するに、とっても不親切でわかりにくい。

で、不明点・疑問・質問を解消するところがないかというと、ないわけではない。
領事館には問い合わせ用の電話もメールアドレスもある。
ただし有料で1回あたり¥2,000余り。
「ちょっと聞いてみよ」には高すぎる。

忙しい領事館で働く優秀なスタッフには、冷やかしや厄介なクレームに対応している暇などないのかもしれない。
これから渡米しようという人に、「日本的な“お客様はカミサマ”型サービスをアメリカに期待しちゃダメだよ」と知らせるのは、ある程度、有効かもしれない。
自分で調べることができないタイプの人は、留学も海外赴任も向いていない。

アメリカという素晴らしい国に入れてもらえると思ったら、これくらいのことなど面倒でもなんでもないというのが、世界の常識なのかもしれない。
この手続に必要な英語の読み書きぐらい、スラスラできなきゃいけないのかもしれない。

それにしても、と思う。

これが身内だったら、お金がかかってもややこしいことになっても、エネルギーの無駄になっても、“お客様の声”を上げたくなるけど。
よその国だからねぇ。
愛情を注ぐ義理がない。

というわけで、知ーらない。

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