卒業式-2

大事な卒業式で痛恨のミス。
あーあーあ。

朝の大学院卒業式(PhD&MA/MS)に続いて、夕方からは同じ場所で、コミュニケーション学部の卒業式。

学部ごとの式を行うところがどのくらいあるのか知らないけど、教育はUndergrad(学部生)がいないので、大学院の卒業式の後はパーティーをして終わり。
というわけで学部の式は初めての参加。
学部生(BA)と院生(MA)が一堂に会し、壇上に教授陣12人全員がそろう以外は、大学院の卒業式と同じ形式で行われる。

で。
あろうことか、遅刻。
むしろ「ちょっと早いかな」ってぐらい早く着いたのに。
何やってんだ。

会場の外に漏れ聞こえる入場の音楽。
黒ガウンでダッシュ。
通る人通る人が”Uh-oh”と言うのが聞こえる。
うえーん。

入口から見下ろすと、すでに全卒業生が着席し、学部長のH教授が挨拶を始めたところだった。
どどどどうしよう、と思っていたら、知らないおじさんに「いいから降りて行って入っちゃいな」と言われた。

後ろの客席の真ん中から、カン、カン、と結構な足音を立ててアリーナに到着。
卒業生の座席は前方にだけ設置されている。
ここからどうやってあそこまで行こう。

と思っていたらすぐ横に、同じく黒ガウンの女子学生がいた。
「遅刻した?」「どうしよう」「行こっか」「行くよ、せーのーで」と短く会話を交わし、二人でちゃかちゃかちゃかっと進み、いちばん後ろの席をゲット。
座ると同時に壇上のP教授と目が合った。
「ぜんぶ見てたわよ」という感じで笑われた。
すすすすみませーーーん。

まもなく遅刻仲間のLが小声で、「ねぇ、名前を書いた紙ってもらってる?」と聞いてきた。
式の後半ではひとりずつ名前を呼ばれて壇上に上がり、学部長のH教授と握手をする。
そのとき舞台袖で呼び出し係の人に手渡す紙のことだ。
見渡すと全員が薄紫のカードを持っている。

「ないとヤバイよね」と小声で相談。
Lが隣の空席に置いてあったプログラムを取って、表紙を破いて2枚のカードを作り、私はペンを出して二人それぞれ名前を書いた。

もちろんこれだけでは終わらない。

アメリカの大学には“エライ順”てのがある。
朝の大学院卒業式ではPhDがMA/MSより優先されるし、学部の式ではMAがBAより優先される。
というわけでここでは、MAが卒業生の最前列に座っている。
小さなコミュニケーション学部のMAはわずか20人ほど。
1列目と2列目の半分までぐらいしかいない。
その後ろにBAが200人ほど。
その最後列にMAの私がひとり。
BA用の飾りのない黒ガウンの中で、MAの派手なHoodが目立っていることだろう。
穴があったら私を押し込んで埋めてほしい。

あとで聞いた話だが、壇上のH教授は式の途中でそれに気づいて、「emiはなんであんな後ろに座ってんだ?」とF教授に耳打ちしたらしい。
二人で「どうしたんだろう」と思っていたとか。
とほほ。

「ではこれから一人ずつ名前を呼びます。まずは修士号取得者、起立」。
前1列半の学生だけがザッと立ち上がる。
うわー来たー。
どどどどうしよう。

すると壇上からP教授が、「立ちなさい、前に行って混ざっちゃいなさい」と、口パクとジェスチャーで指示を送ってこられた。
うひゃー。いいいいいっすか?
すみませーーん。
遅刻仲間のLが、「えぇ?MAだったの?」と驚いている。

しゃしゃしゃーっと前へ進み、列の切れ目にしゅるっと入る。
えーん、消えてなくなりたいよぉ。

舞台袖で他の学生が薄紫のカードを渡す中、「すみません、遅刻しちゃったので」と、白い、手でちぎった感まるだしの紙を渡す。
“No problem”と言ってもらい、何事もなかったかのように名前を呼ばれて壇上へ。
笑顔でうなずくF教授、H教授の前を通り、学部長のH教授と握手。
P教授は親指を立てて”Good job”の合図。
小声でお礼を言いながら首をすくめて通った。

で、ひとり最後部座席に戻る。
Lが「名前の紙、大丈夫だった?」と心配していた。

学部生が壇上に呼ばれる間はひとりだけ席に残されるわけで、これもまたなかなかの居心地の悪さだった。

式が終わり、教授陣もゼミ仲間たちも、「参加できたんだからよかったよかった」と慰めてくれたけど、そういう問題じゃないよねぇ。
もーーー。

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